INTERVIEW|写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力

写真家・瀬尾浩司が語るストーリーを宿すクルマとカメラの魅力|INTERVIEW

デザインが刺激する“もつ喜びのあるデジタルカメラ”

INTERVIEW|スーパーカーと「FUJIFILM X-T10」を操る喜び

写真家・瀬尾浩司が語る
ストーリーを宿すクルマとカメラの魅力(1)

写真という記録を残すカメラと、移動手段としてなくてはならないクルマ。どちらも実用性的な工業製品であるいっぽうで、趣味性や嗜好性が高く、デザインが所有欲をかき立てるという点で共通する。多方面で活躍する写真家であり、幼少期のスーパーカーブームがクルマを好きになるきっかけになったという写真家・瀬尾浩司さんが、“もつ喜び”を刺激するカメラとクルマに根底にある共通点と魅力を語る。

Photograph by SEO HiroshiText by SAKURAI Kenichi

作り手側の情熱のようなものが伝わる製品

往年のフィルムカメラの意匠を復刻させたデジタルカメラが登場し、とりわけレンズ交換式のデジタル一眼カメラを取り巻くひとつの大きな潮流になっている。とくにもち運びしやすいサイズ感をもつミラーレス一眼で、そうしたトレンドが顕著。ファッションに敏感な女性ユーザーからの支持も熱い。懐かしくもあたらしいと感じられるこれらのデザインモチーフは、主に1970年頃のフィルムカメラであることが多い。

スーパーカー × FUJIFILM X-T10
スーパーカー × FUJIFILM X-T10

いっぽう、いまや350km/hの最高速度が現実となったスポーツカーのデザインはどうか。空気の流れを科学した風洞実験室を使用するエアロダイナミクスの最適化や最先端素材をもちいた軽量化技術など、世界最高峰の自動車レース「フォーミュラ1」からのフィードバックという恩恵もあり、そのスタイリングはより洗練されてきた。しかし、こちらも1970年代に巻き起こるスーパーカーブームを牽引した、欧州のスーパーカーがもつ低い車高とワイドなボディが原点になっているといっても良い。

今回は、富士フイルムの「FUJIFILM X-T10」を使用して、数かずのアーティストのCDジャケットをはじめ、福山雅治、三浦春馬、AKB48などの写真集のほか、TAKEO KIKUCHIやユナイテッドアローズなど日本のファッションシーンをリードするブランドや雑誌、広告などで活躍する写真家・瀬尾浩司さんが往年のスーパーカーを撮影。その作品を交え、撮る楽しさともつ喜びを語ってもらった。

こだわりのデザインや操作性に共通する世界観

スーパーカー × FUJIFILM X-T10

「写真をはじめた頃に使っていた1970年代のフィルムカメラ、おなじ系譜のテイストをもつカメラ(X-T10)のデザインと、スポーツカーといわれてクルマ好きが連想しやすい1970年代のスーパーカーは、作り手側の情熱のようなものが使う側にもしっかり伝わるという点で、どこか共通している印象を受けます」

誰もが憧れるデザインとパフォーマンスをもったスーパーカーは、当時の各メーカーが威信をかけて最高峰の製品を作り出そうとした、そんな情熱に溢れている。1970年代、自動車の量産技術は確立していたが、ことスーパーカーに関しては、その性能とデザインのこだわりゆえに手作りの部分が想像以上に多い。丁寧に作られているのはもちろんのこと、いまのクルマ以上に各社の主張が反映された工業製品だ。

「機械としての機能だけではなく、カメラだったらおもわず手にとってファインダーを覗いてシャッターを切りたくなるデザインや作り込み。クルマであれば、見た瞬間に運転席に座って走らせたくなるデザインやこだわりの操作性。その世界観が似ていると感じます。今回は、“もしも自分がこのクルマに乗って出かけるのなら、どこに置いてどうやって使うのか”をテーマに(撮影)したいとおもいます」

スーパーカー × FUJIFILM X-T10

Page02.製品の背景にあるヒストリーも重要