ボーダーを軽やかに着こなす季節感あふれるマリンスタイルや、アースカラーでまとめたサファリスタイルに並び、2012年春夏シーズンを代表するスタイルキーワードのひとつに挙げられるのが、これまでにも注目されてきたエレガントなクラシックスタイルとはひと味ちがう、“レトロ”なスタイル。
1940年代のアメリカンスタイルを思わせるクラシカルなドレスや、チェックやフラワープリントなど、パターンもどこか親しみの沸く、懐かしい表情がポイントだ。
また、しばらくシーンを席巻しているリラックス感のあるスタイルは引きつづき人気のようす。柔らかな素材感が“ユルさ”を演出するワイドシルエットのガウチョパンツやイージーパンツ、オールインワンにマキシ丈のスカートなど、ルーズなシルエットを楽しみたい。

来季も引きつづき注目されるレースアイテムに並び、来季はシャイニーなアイテムにも注目！　大きな波としては、2011年秋冬シーズンのトレンドであったレディライクな膝下丈スカートが、2012年春夏シーズンは打って変わってショートパンツ＆ミニスカートにシフト！　とくにショートパンツはマストハブとなりそう。素材やパターンが特徴的なものや、セットアップでのコーディネイトなど、豊富なバリエーションが楽しめそう。スカートはティアードやバルーンシルエットの“カボチャ”ミニに注目。
大人なガーリースタイルに挑戦したい。シーズンアイテムとして欠かせないデニムは、トップスやスカート、ドレスとして取り入れるのが正解。ダンガリーシャツにつづくヒットアイテム登場の予感である。また、人気のシャツドレスも来季はバリエーションが豊富。ワードローブにもう一着、ちがった表情の一枚をプラスして！

2012年春夏、まず取り入れるべきはフラワーモチーフ！　大柄から小花パターン、ビビッドでトロピカルなものから水彩画のように繊細で柔らかい表情のものまで、バリエーションは豊富。ほかにもアニマルやドット、ボーダーやストライプといった定番まで、来季はパターンが印象的なアイテムに注目したい。少々ハードルが高いが、パターンミックスにもぜひ挑戦を！　また、カラーはビビッドよりもトーンを抑えた、優しい印象のペールトーンが新鮮。なかでもブルー、グリーン、ピンク、オレンジ、イエローが多くみられた。ビビッドカラーよりもコントラストが弱く、主張しすぎないため、コーディネイトにも取り入れやすいのでは。トーンオントーンでのコーディネイトもお薦めである。