高橋理子|♯013 『SHISEIDO THE GINZA』のための唐草模様

高橋理子|♯013 『SHISEIDO THE GINZA』のための唐草模様

今ここから始まる伝統

外敵から身を守り、どこまでも美しくなるという思いを込めて

♯013 『SHISEIDO THE GINZA』のための唐草模様

5月14日、銀座7丁目にオープンした『SHISEIDO THE GINZA』。1階から3階まで、資生堂の提案するさまざまな美を体感できる場所です。その『SHISEIDO THE GINZA』とのコラボレーションにより、あたらしい唐草模様が誕生しました。

文=高橋理子写真=高橋理子/川本史織

寿福や長寿の意味もある、とても縁起のよい模様

資生堂といえば椿。そして、さまざまなパッケージにも登場する唐草模様も印象的です。資生堂の唐草デザインの歴史は古く、1932年に「ドルックス」の商品にはじめて表現されて以来、いくつもの資生堂オリジナル唐草が誕生しました。唐草模様は、四方八方に葉や枝が伸び、絡み合いながらどこまでも伸びていくということから、永遠につづく寿福や長寿の意味があり、とても縁起のよい模様です。

この『SHISEIDO THE GINZA』オープンにさいし、私が生み出したあたらしい唐草模様は、エントランスアーチなどによく見られる蔓状のバラをモチーフにしています。枯れて落ちてしまうような葉ではなく、トゲをもったバラの蔓を描きました。バラのトゲは、外敵から身を守るためのもの。美しいものにはトゲがあるとよくいいますが、「トゲで外敵(たとえば紫外線など)から身を守り、資生堂の化粧品でどこまでも美しくなる」という意味を込め、強くたくましく生きる女性像を重ね合わせ、この唐草模様は生まれました。

高橋理子|SHISEIDO THE GINZA 02

唐草模様の大判コットンスカーフ

高橋理子|SHISEIDO THE GINZA 03

唐草模様の大判コットンスカーフ

この模様は、期間限定で『SHISEIDO THE GINZA』1階「ビューティーマルシェ」店内の装飾にもほどこされています。また、この模様が配されたコットンスカーフをはじめ、扇子や手ぬぐい、浴衣など、一堂に介した化粧品とともにHIROCOLEDGEの夏のアイテムもならんでいます。

高橋理子|SHISEIDO THE GINZA 04

ぜひ、『SHISEIDO THE GINZA』で実際に手に取ってご覧ください。

高橋理子|SHISEIDO THE GINZA 06

唐草模様の注染手ぬぐいとSLEEVE BAG

高橋理子|SHISEIDO THE GINZA 07

資生堂のオイデルミンと江戸扇子

SHISEIDO THE GINZA
東京都中央区銀座7-8-10
Tel. 03-3571-7735
営業時間|11:00-20:00
http://stg.shiseido.co.jp/

TAKAHASHI HIROKO
http://www.takahashihiroko.com/

ABOUT
TAKAHASHI Hiroko

アーティスト/株式会社ヒロコレッジ 代表取締役 1977年生まれ。東京藝術大学で染織を学び、同大学大学院修士課程修了後、アパレル企業にてデザイナーとして勤務。その後、同大学大学院博士課程に再入学。2005年フランス外務省AFAAの招きにより、PARIS CITE INTERNATIONALE DES ARTSにて活動。パリでの個展開催などを経て帰国の後、2006年に株式会社ヒロコレッジを設立。 2007年には、ミス・ユニバース日本代表のナショナルコスチュームを担当。また、同年8月、21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン内)にて開催されたサマープログラム「落狂楽笑 LUCKY LUCK SHOW」に参加し、演者のひとりである柳家花緑師匠の衣裳を手がける。 2008年3月、同大学大学院博士課程を修了。博士号(美術)を取得。 円と直線のみで表現される図柄を特徴とし、身近に存在する固定観念を覆し、思いを巡らせるきっかけ生み出すことをコンセプトに活動。着物にあらたな視点で向き合うためのポートレート作品や、暮らしの身近なものづくりをとおして、日常への向き合い方を再考するきっかけを生み出すべく、実験と検証を重ねるプロジェクト「HIROCOLEDGE」など、ジャンルの垣根を越えた幅広い表現活動をおこなっている。 TAKAHASHI HIROKO http://www.takahashihiroko.com/