TOYOTA|トヨタ 北米トヨタが世界に向けて声明
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2015年3月17日

TOYOTA|トヨタ 北米トヨタが世界に向けて声明

TOYOTA|トヨタ

北米トヨタが世界に向けて声明

北米トヨタは、東北地方太平洋沖地震と大津波による災害について、世界へ声明を発表した。

文=松尾 大

被災地に3億円を寄付

北米トヨタが現地時間3月13日に発表した声明によると、東北地方のトヨタ自動車関連施設およびパートナー企業の安全について懸念するとともに、トヨタ自動車として全社的な緊急対策本部を設置し、被害状況の確認に努めているとしている。

それによると、現在のところ東京本社、東富士工場、栃木オフィス、山梨オフィス、トヨタ自動車東北およびトヨタ系子会社の車体製造メーカー従業員の負傷について報告はなされていないという。

トヨタ自動車系各工場については、3月11日の地震後も多くの工場で生産設備を再起動することができたが、トヨタ自動車北海道工場、トヨタ自動車東北工場およびヤリス(ヴィッツ)を生産するセントラル自動車宮城工場、サイオンxB(トヨタ bB)とサイオンXD(トヨタ ist)を生産する関東自動車工業岩手工場については生産を停止した。なお、これらの施設の従業員は、すでに安全な場所に避難したという。

現在、調査チームは損害の程度を確認するために、各工場の詳細な調査をおこなっている。それとともに、サプライヤーや販売店の状況を確認。世界へ輸出されるプロダクトへの影響を把握しようと努めている。

トヨタは、従業員とその家族の安全を確保するため、すべての国内工場での生産を16日まで停止。これはトヨタ本体だけでなく、子会社である車体製造メーカーについても同様の措置をとるとしている。

なお、このような状況下において従業員をはじめ、パートナー企業、サプライヤー、販売店のサポートを優先するとしている。トヨタは、今回の大震災によって大きな損害を被っているが、グローバル企業として、地域の救援や復旧活動のために3億円の寄付をおこなっているという。

           
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