STÜHRLING ORIGINAL|凝ったデザインと優しい価格を両立する新ブランド登場
STÜHRLING ORIGINAL|ストゥーリング オリジナル
ルーツは19世紀までさかのぼる
凝ったデザインと優しい価格を両立する新ブランド登場
最近、時計に心が動かない──そんな人にぜひ見てもらいたいブランドが日本にやってきた。『ストゥーリング オリジナル』。とにかく見た目に楽しいデザインで、リーズナブルな価格が何よりの魅力。アメリカや南ヨーロッパではすでに人気というこのブランド、さて日本ではどう評価されるのだろうか。
Photographs & Text by parametric
中国製の時計を侮るなかれ
聞き慣れないブランド『ストゥーリング オリジナル』の時計が上陸した。
「大型ケースでちょっとはずした感じのデザイン。スポーティテイストもあればクラシックなドレスウォッチもあります」(ユーロパッション マーケティング部/奥野未希恵さん)
ストゥーリング オリジナルは1999年創業の新しい時計会社だが、創設者であるマックス・ストゥーリング6世の祖先は複雑時計を得意とする時計師だった。1800年代後半、初代マックス・ストゥーリングは自身のブランドを持たず、ジュール・ルイ・オーデマと仕事をしていたという。
ひ孫の代で時計産業とは無縁になっていたが、マックス・ストゥーリング6世が、時代を先取りした革新的なデザインの時計と手頃な価格を両立させた時計作りを目指し、会社を設立した。本社はニューヨークのブルックリン。すでにアメリカや南ヨーロッパでは大人気らしい。
たしかに物欲を刺激するデザインだ。価格も手ごろ。最近、欲しい時計がないと嘆いている人にとっては、非常に面白い時計といえるだろう。ムーブメントは中国製。
「クオーツもありますが、機械式が多く、ムーブメントが見られる仕様になっています」(奥野さん)
ブルースチールかどうかはわからないが、青色のビスを使用しているし、ペルラージュらしき装飾も見ることができる。とはいえ、仕上げはそれなりだ(ケースの仕上げは価格以上である)。100万円以上の時計と比べるのは酷というもの。だが、だからといってそれが性能に直結するかというと、そうではないのが時計のおもしろいところだ。10年以上にわたりストゥーリング オリジナルブランドが存続しているということは、実用に耐える時計ということに他ならない。中国の時計技術を侮ってはいけない。まだ発展途上とはいえ、技術力は非常に高いのだ。
輸入元がはっきりしない中国製ムーブメントの怪しい時計はアフターサービスに不安があるが、ストゥーリング オリジナルはユーロパッションが輸入代理店である。安心して使用できるといえるだろう。
ユーロパッション
Tel.03-5295-0411