PAUL PICOT

1970年代、スイスの機械式時計産業はクォーツ時計の台頭によって衰退の一途をたどっていた。その状況を見かねたイタリア人のマリオ・ボイオッキは、’76年にスイス時計産業の伝統を後世に残すべく、一念発起して時計会社を設立する。ブランド名は、彼が敬愛する18世紀に活躍した懐中時計職人ピコと、キリスト教宣教師パウロ(=ポール)を組み合わせて、ポール ピコとした。 「気品はディティールに宿る」をモットーに掲げるポール ピコの製品は、熟練の職人による手仕事にこだわった上質な仕上げが特徴。また、世界初のパワーリザーブ付きスプリットセコンド・クロノグラフ機構を搭載した「テクニカム」(’93年)をはじめとした、独創的な機構開発にも積極的に取り組んでいる。 また、21世紀からは、よりいっそう独自色を強め、創造性に富んだコレクションを発表しはじめる。2002年、シックな文字盤デザインと裏蓋に刻まれた紳士のレリーフが印象的な「ジェントルマン」で好評を博すと、’05年には立体構造文字盤がひと際目を引く「テクノグラフ」を開発。 さらに’06年に発表した30周年記念モデル「アトリエ 1100 30thアニバーサリー」で、あらためてポール ピコの優れたデザインワークと技術力をアピールし、多くの時計愛好家から高い支持を獲得。2007年は代表作のアートリエを大々的にリニューアルするほか、念願のトゥールビヨンも発表し、さらなるコレクションの充実を図っている。

【創業年】1976年 【創業地】スイス、ル・ヌアルモン 【主なシリーズ名】テクノグラフ、ジェントルマン、アトリエ、ファーシャー3000、プランジャー 【問い合わせ先】ホッタ Tel. 03-6226-4715

公式サイト:http://www.paulpicot.ch/ 国内サイト:h...