「MONKEY 47」のブランドストーリー|MONKEY 47

ブラックフォレスト蒸留所 ビジターセンター1階に併設されたBAR。ここでは、MONKEY 47の試飲に加え、限定アイテムの販売が行なわれている。MONKEY 47創設者、アレクサンダー氏好みのクリーンでオープンなデザインだ。

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2020年7月14日

「MONKEY 47」のブランドストーリー|MONKEY 47

MONKEY 47|モンキー フォーティセブン

「MONKEY 47」のブランドストーリー

「MONKEY 47」とは、世界最高品質の新鮮な原料をふんだんに使用し、熟練した蒸留技術によって抽出、古い陶器での熟成により、高品質に仕上げた“世界最高峰のプレミアム・クラフト・ジン”。この記事では、「MONKEY 47」の極上レシピが生まれた背景、そして2010年にブランドが創設された経緯を紹介します。

Edit & Text by TSUCHIDA Takashi

ブラックフォレストに残された伝説のレシピを、忠実に再現

「MONKEY 47」(モンキー 47)は、かつて英国空軍の中佐モンゴメリー・コリンズ氏が試行錯誤のうえ創り出したレシピをもとに誕生したジンブランドです。
1909年に英国統治下のインド・マドラス州で生まれたコリンズ氏は、1945年にベルリンで英国の管轄区域の統治の任務に就きます。そこで荒廃した首都を目の当たりにして大きな衝撃を受け、ドイツの復興を支援しようと心に決めました。
第2次世界大戦直後、モンゴメリー・コリンズ氏がスポンサードしたベルリン動物園の東インドアカゲザル「マックス」。
復興支援のひとつとして、ベルリン動物園の再建に奔走し、マックスという名の東インドアカゲザルのスポンサーとなったのです。この出来事が、後にコリンズ氏の創り出したジンを「MONKEY 47」と名付ける由来となりました。
 
1951年、英国空軍を退役後、コリンズ氏はブラックフォレストへ移住します。そこで、天然の湧き水や珍しいハーブがふんだんにある環境に身を置き、最も英国らしい飲み物であるジンの製造への興味が芽生え、独自のレシピを創り上げました。

時は下り、2006年。ヤコビ・ブランデーの創業者の子孫で、NOKIAのマネージャーを務めていた、ブラックフォレスト出身のアレクサンダー・シュタイン氏は、コリンズ氏によるブラックフォレスト産の素晴らしいジンのレシピを知り、地元産の原料でジンを製造するアイデアに心躍らせ、復活に向けて動き始めます。
2008年、故郷のブラックフォレストへ戻ったアレクサンダー・シュタイン氏は、ブラックフォレスト蒸留所を設立し、地元の情熱的で高名な蒸留職人のクリストフ・ケラー氏と出会います。彼らはパートナーシップを結び、開発を重ね、最終レシピを完成させました。英国の伝統、インドの異国情緒、清らかで自然のままのブラックフォレストが見事に融合する香り高いジンを誕生させたのです。
現在も「MONKEY 47」は、少量ずつ蒸留し、独特かつ複雑な香りを保つためにろ過せず、3カ月間、陶器で熟成し丁寧に製造しています。
「MONKEY 47」の定番アイテム、ドライ・ジンのラベル。モンゴメリー・コリンズ氏へのオマージュとして、彼がスポンサードしたマックスのイラストが描かれている。
“香水にもしてほしい香り”と評されるほど華やかな香りと、ハーブやフルーツが織り成す、この上なく複雑でバランスの取れた味わいは、他に類を見ない圧倒的な存在です。それはブラックフォレスト原産のものを含む47種類の珍しいボタニカル(香味植物)をすべて手摘みし、欧州で最もやわらかく、まろやかな水と称されるブラックフォレストの天然湧き水を使い蒸留しているからです。

「MONKEY 47」の故郷、ブラックフォレストとは?

ブラックフォレスト (ドイツ語ではシュヴァルツヴァルト Schwarzwald) は、ドイツ・バーデン=ヴュルテンべルク州に位置する森・山地であり、総面積は約5180平方キロ。「シュヴァルツヴァルト」とは、ドイツ語で「黒い森」を意味します。この森には針葉樹が多く、葉が光を反射しないため、黒く見えるのです。
蒸留所から見える景色
「MONKEY 47」の創始者である、アレクサンダー・シュタイン氏が蒸留所をこのブラックフォレストに設立した理由、それはブラックフォレストの自然や革新的な住民の存在に加えて、天然の湧き水や、とりわけ香り高いべリーや豊富な果物など、「MONKEY 47」の製造に欠かせない原材料の産地であったからです。

深呼吸したくなる透き通った空気のもとで、世界最高峰のクラフト・ジンは、そのクリアさに磨きをかけているのです。
問い合わせ先

モンキー 47 / ペルノ・リカール・ジャパン
Tel.03-5802-2671
http://www.pernod-ricard-japan.com/