今もっとも魅力的なスタイリングのSUV──新型ディフェンダー90に試乗|Land Rover
CAR / IMPRESSION
2021年8月17日

今もっとも魅力的なスタイリングのSUV──新型ディフェンダー90に試乗|Land Rover

Land Rover Defender 90|ランドローバー ディフェンダー 90

今もっとも魅力的なスタイリングのSUV

2019年、71年ぶりにフルモデルチェンジを受けフランクフルトモーターショーでデビューしたランドローバー「ディフェンダー」。ロングホイールベース版たる「110」の導入に遅れること約1年。ようやく日本上陸を果たしたショートホイールベース版「90」に試乗した。

Text by FUMIO Ogawa|Photographs by KAWANO Atsuki

ホイールベースは新型フォルクスワーゲン ゴルフより短い2,585mm

もっとも魅力的なスタイリングのSUVと言いたいのが「ランドローバー・ディフェンダー90」。人気のあったオリジナル・ディフェンダーを現代的にリデザインしたようなスタイルが魅力的で、かつ、300psのエンジンで走りも楽しめる。
2020年にフルモデルチェンジを受けて登場した新型ディフェンダー。デビューのときのイメージの牽引役は、90だったものの、日本には4ドアで余裕あるサイズのボディを持つ110が先に上陸していた。90にようやく乗れたのは、21年7月である。
90はディフェンダーのラインナップにおいて、コンパクトな2ドアボディを特徴とする。デザイン的には110より90の方がピュア、とランドローバーのデザイナー自身が語る。これ、市街地で乗ってもスタイリッシュだ。
90(ナインティ)なるモデル名は、先代から使われてきた。そもそもは、ホイールベースの長さを意味している。90インチだと2,286mmとなる。新型90はそれよりは長めの2,585mm。ただし、新型フォルクスワーゲン ゴルフ(2,620mm)より短い。
日本で販売される90は「P300」のみ。221kW(300ps)の最高出力と400Nmの最大トルクをもつ1,995cc4気筒ガソリンエンジン搭載を意味している。加えて、装備などの違いにより、いくつかのグレードが設定されている。
このエンジンと車体とのマッチングが、なかなかよい。予想以上に活発な加速と、これまでの本格的クロスカントリータイプでなく、SUVとして開発されただけあって、期待以上に正確なステアリングと、車体のロールをうまく制御するサスペンションシステム、それぞれがいい“仕事”をしている。
全長4,945mmの110に較べればコンパクトとはいえ、全長は4,510mm、ホイールベースは先に触れたとおり2,585mmなので、車内は後席空間を含めて余裕がかなりある。後席にはアクセスがいまいちよくない(体を入れるとき窮屈)ので、いっそ基本的には2シーターのように使うのもいいかと思う。
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