新型メルセデス「Bクラス」登場|Mercedes-Benz
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2019年6月7日

新型メルセデス「Bクラス」登場|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz B Class|メルセデス・ベンツ Bクラス

メルセデスの新型「Bクラス」登場

メルセデス・ベンツ日本は6月6日、7年ぶりにフルモデルチェンジしたマルチパーパスコンパクト「Bクラス」の発表会を都内で行い、同日から受注を開始した。

Text & Photographs by HARA Akira

ガソリンB 180とディーゼルB 200 dの2本立て

新型メルセデス・ベンツ「Bクラス」は、スポーティかつラグジュアリーな外装デザインと、高い質感や若々しさを感じる内装デザインを採用し、従来からの広い室内空間と優れたユーティリティという特徴をさらに強化。

合わせて対話型マルチメディアシステムMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や、フラッグシップモデルである「Sクラス」並の安全支援システムを取り入れ、直接のライバルとなるBMW「2シリーズ」と対峙する。

Bクラスの商品企画を担当する同社営業企画部、中山怜氏によるプレゼンテーションによると、新型のパワートレインは2つ。「B 180」は、軽量化と省スペースのためにシリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状の「デルタ型シリンダーヘッド」を持つ「M282」型1.4リッターガソリン4気筒ターボを搭載。最高出力100kW(136ps)/5,500rpm、最大トルク200Nm/1,460-4,000rpmを発生。7段デュアルクラッチ トランスミッション「7G-DCT」と組み合わせることでダイレクトな変速と振動を抑える優れたセッティングが施されたという。

「B 200 d」には、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボの「OM654q」型エンジンを搭載し、最高出力110kW(150ps)/3,400-4,400rpm、最大トルク320Nm/1,400-3,200rpmを発生。8段デュアルクラッチの「8G-DCT」トランスミッションにより、トルクキーな加速と低振動で高い静粛性を実現しているという。アルミのシリンダーブロックとスチール製ピストンという異なる素材を組み合わせたエンジン、高圧と低圧を組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」、アンモニアを外気中に放出しない新型排出ガス浄化装置などにより、日本市場で販売される乗用車では他に類を見ないほどクリーンなディーゼルエンジンになったという。

ボディーサイズは、全長4,419×全幅1,796×全高1,562mmで、ホイールベースは2,729mm。先代にくらべて全長は54mm、ホイールベースは30mm拡大されている。気になるのは全高で、1,550mmという規格の多くの機械式駐車場には収まらないサイズになってしまった。

Mercedes-Benz B Class|メルセデス・ベンツ Bクラス

メルセデスの新型「Bクラス」登場 (2)

Bクラスのハイライトは4つ

まずエクステリアデザインは「Sensual Purity(官能的純粋)」という新しい基本思想に基づき、先にデビューした「Aクラス」と同様にラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用。これにより空力性能が改善し、Cd値はクラストップレベルを謳う0.24を達成した。

インテリアも基本はAクラスを踏襲。カウルを廃した横長のワイドスクリーンディスプレイ、ジェットエンジンのタービンを想わせる5つの円形エアアウトレット、全64色のアンビエントライトなどがアピールされている。

ユーティリティでは、大人4人が快適に過ごすことができる空間をさらに広げるため、先代にくらべて室内幅33mm、室内高5mmの拡大を実現。4:2:4の分割可倒式リアシートとすることで、柔軟な使い方に対応した。

さらに「ハイ、メルセデス」で起動するおなじみの対話型インフォテインメントシステムMBUXを標準装備。人工知能による学習機能により、新しい流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化に対応したりできるほか、特定のユーザーに対応する個別対応能力によって、クルマとドライバー、乗員の間に心の結びつきが育まれるとする。

安全面ではSクラスと同様の運転支援システムを採用。レーダー セーフティ パッケージを選択することで、自動再発進機能付きの「アダプティブ ディスタンス アシスト デイストロニック」、車間を維持しながらステアリング操作を行う「アクティブ ステアリング アシスト」、自動で車線変更する「アクティブ レーンンチェンジング アシスト」、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合に穏やかに車線上で減速・停止する「アクティブ エマージェンシー ストップ アシスト」などが搭載されるようになる。

ゲストの子どもたちによるアンベールと記念撮影に付き添った上野金太郎社長社長は、「今回Bクラスの発表会場として選ばせていただいた『シェアグリーン南青山』は、同社では初めて使用する施設。都会の真ん中にある新しい“パークライフスタイル”がテーマで、カフェ、ショップ、オフィスが共存することで多くの人々が自然と集まり、コミュニケーションが生まれるスポットです。本日発表するBクラスも同じようなコンセプトを持っており、自然対話型インフォテインメントシステム「MBUX」によって乗員とクルマが自然なコミュニケーションをとることができ、さらに人と荷物がたくさん積めることでドライブ中の会話がとても楽しいものになると想像できます。」とコメント。

また、セレクトショップの「BEAMS」とコラボレーションしたTシャツの販売や、専用LINEスタンプの配信にも言及した。会場外の芝生広場には、こちらもBEAMS仕様としたBクラスが展示され、キャンプやサーフィンなど使用場面を想定したしつらえとして発表会を盛り上げた。

価格と納車時期は、B 180が384万円で7月末、B 200 dが422万円で10月ごろになるという。

問い合わせ先

メルセデスコール

0120-190-610

           
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