祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.39 馬場圭介さん

祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.39 馬場圭介さん

祐真朋樹対談

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今回のゲストは、雑誌や広告、ブランドのカタログなど、幅広いフィールドでスタイリストとして活躍する一方で、ブランドのディレクターとしても才能を発揮する馬場圭介さん。生粋の英国通としても知られ、東京・千駄ヶ谷には英国ヴィンテージショップ「COUNCIL FLAT 1(カウンシル フラット ワン)」を構えています。お店の話を中心に伺いながら、スタイリストになったきっかけなど、当時の思い出話にも花が咲きました。

Interview by SUKEZANE TomokiPhotographs by TANAKA ShungoText by ANDO Sara (OPENERS)

英国で買い付けてきた古着を販売するカウンシル フラット ワン

祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真)お店ができて何年ですか?

馬場圭介さん(以下、馬場) 今の形にしたのは去年だけど、自分のいらないものを売るというガレージセールのスタイルから始めて、5年ぐらいになるかな。最初の頃は営業時間もいい加減だったし、そもそも店というテイではなかったけどね。

祐真 つまりはガレージセールを毎日やっていたというわけですね。

馬場 そう。今は12時から19時までオープンしていて、定休日は今のところなし。クレジットカードも使えます。

祐真 すごい!ちゃんとお店になってるじゃないですか(笑)。カウンシル フラット ワンとはどういう意味なんですか?

馬場 イギリスでいう公団だね。安いアパートのことをカウンシルフラットっていうの。

祐真 そうなんだ。では、なぜその名前をつけることに?馬場さんはロンドンに住まれていましたけど、何か思い入れがあるんですか?

馬場 いや、たまたまThe Style Council(スタイル・カウンシル)※1を聴いていて、“カウンシル”っていう響きがいいなって。それに日本だとあまり使わないじゃない?で、カウンシルといえばフラットだろ、ということでそのままお店につけたというわけ。

祐真 なるほど。スタイル・カウンシルはカッコいいですよね。僕も好きです。ガレージセールから、この店にイギリスらしさみたいなものを取り入れたのはどういういきさつで?

馬場 今、置いているもののほとんどがイギリスの古着。戸塚で古着屋をやっているやつがいて、場所柄、イマイチ売れないって言うから、じゃあうちで売ればいいじゃんっていうのが始まり。

祐真 その方とは昔からの知り合いだったの?

馬場 いやいや、ひょんなところで知り合ったの。彼は横浜高校で松坂(大輔氏)の一つ下で、甲子園にも出ていたというバリバリの野球少年。大学からも野球の誘いが来たらしいけど、それを断って文化(服装学院)へ行ったんだって。元々洋服が好きだったんだろうね。そして、今、古着屋を戸塚の自宅でやっている。でも駅から遠くて不便だし、イギリスものが好きな人しか来ないらしくてさ。

祐真 ツウの店なんですね。

馬場 うん。でもなかなか人も来ないから、うちで販売代行を始めたという流れ。

Page02. 無骨なイギリス人は今も昔も色気のあるものに憧れる!?



※1 スタイル・カウンシル
1970年代後半から80年代初頭にかけて絶大な人気を誇ったバンド「THE JAM(ザ・ジャム)」のリーダーだったPaul Weller(ポール・ウェラー)氏が、1982年、元「Dexys Midnight Runners(デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)」のオルガニスト、Mick Talbot(ミック・タルボット)氏とともに結成したイギリスのポップ・ロックバンド。ポップだけでなく、ジャズやソウル、ファンクなどあらゆる音楽を取り込んでスタイリッシュに昇華させ、絶大な人気を誇った