室内を描いた新作を含むトッド・ジェームスの個展、渋谷NANZUKAで開催|ART
LOUNGE / ART
2018年10月18日

室内を描いた新作を含むトッド・ジェームスの個展、渋谷NANZUKAで開催|ART

ART|ニューヨークのグラフィティシーンを牽引

エミネム、イギー・ポップとのコラボレーションでも知られる
アーティスト、トッド・ジェームスの新作個展

1980年代後半以降、アメリカにおけるストリートアートを代表するアーティストのひとり、トッド・ジェームスの新作個展が、渋谷のギャラリーNANZUKAにて11月10日(土)まで開催中だ。

Text by OZAKI Sayaka

アンダーグラウンドカルチャーを牽引する象徴的な存在

トッド・ジェームスは1969年に生まれ、10代からニューヨークのグラフィティシーンを牽引。'80年代後半以降のアメリカにおけるストリートアートを代表するひとりだ。ビースティ・ボーイズ、イギー・ポップ、エミネムらとコラボレーションを行なうなど、世界中の若者たちに絶大な影響を与えてきた。

トッド・ジェームスの名声がアートシーンに広まったのは、2000 年にニューヨークのギャラリー、ダイチ・プロジェクトで開催された展覧会「ストリート・マーケット」だ。壮大なスケールでグラフィティに溢れるニューヨークの裏路地を再現した作品群は、その後2001 年にベニスビエンナーレのアメリカパビリオンにて発表され、日本でもパルコミュージアムに巡回するなど、世界的センセーションを巻き起こした。

ジェームスの作品には、子どもの絵を思わせるイノセントな線と形態、キャラクター化されカラフルに色塗りされた様々な人物が登場する。一見親しみやすい作風だが、繰り返し描かれるタバコを吸う戦車、裸の女性と機関銃あるいは骸骨、無邪気に遊び回る擬人化された戦闘機といったモチーフは、社会の裏側への批判精神の表れともとれる。しかしジェームス自身はモチーフについて、日常的にテレビや新聞から流される情報を少し脚色するだけで生まれるイメージの集合体であると説明している。

本展では、室内を描いた新作ペインティングのほか、部屋をテーマにしたライトボックス型の看板が連なる大掛かりなインスタレーション作品も発表される。

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トッド・ジェームス個展

会期|~11月10日(土)
会場|NANZUKA
住所|東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F
時間|11:00~19:00(月曜日、日曜日、祝祭日は定休)

問い合わせ先

NANZUKA

Tel. 03-3400-0075

http://www.nug.jp/

           
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