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Volkswagen Arteon|フォルクスワーゲン アルテオン
伝統あるフォルクスワーゲンの革新を感じた
歌舞伎界のみならず芸能界においても、無類のクルマ好きとしてつとに知られる中村獅童さん。今回、フォルクスワーゲンの新たなるフラッグシップモデルとして日本に上陸したアルテオンのステアリングを、誰よりも早く握る機会を得たという。そこで、かねてからの友人である弊誌編集大魔王・祐真朋樹を相棒に、Unexpectedをテーマとするグランドツーリングに出かけた。
旅の様子をおさめたNATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL スペシャルプログラムを公開
Photographs by JamandfixText by TAKI Masashi衣装協力 グッチ ジャパン、トム フォード ジャパン
今までのフォルクスワーゲンのイメージとずいぶん違う
まだ夜が明けきらない西新宿の一角に、流麗なフォルムの4ドアクーペが滑るようにあらわれ、路肩に寄せられた。ドアを開け、ドライバーズシートから降り立ったのは、歌舞伎役者の中村獅童、その人。クルマ好きでも知られる彼が、ステアリングを握っていたのはフォルクスワーゲンの新たなフラッグシップモデルであるアルテオンだ。
そこに「獅童くん、おはよう」とあらわれたのは、祐真。しばしクルマの前に立ち、後ろに立ち、そのフォルムを見つめる二人。クーペスタイルのプロポーションが目を捉えがちだがこのアルテオン、欧州において2017ゴールデンステアリングホイール賞を受賞した実力派でもある。
その日、獅童さんはかねてより友人である祐真を誘って、アルテオンでショートトリップを楽しむ予定だった。それでは朝の渋滞が始まる前に都心を出ますか、と二人はキャビンに。夜明けとともに、旅が始まった。
祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真) え? これフォルクスワーゲンなの? なんか今までのフォルクスワーゲンのイメージとずいぶん違うなあ。スポーティでスタイリッシュだし。
中村獅童さん(以下、獅童) ちなみにこのアルテオン、日本で乗るのは僕らが初めてらしいですよ。
二人を乗せたアルテオンは関越自動車道へ。その流麗なフォルムは、クルマが多めの朝の関越道でも一際目をひいていた。「普通のセダンじゃ物足りない。ステーションワゴン並みの荷室が欲しい」というニーズにも応えるこの車は、ドイツ勢が得意とする4ドアクーペのラインながら、そのフォルムに旅への予感も秘めている。
さらにアルテオンは、フォルクスワーゲンの各モデルに搭載されているさまざまな最新テクノロジーを集約した、フォルクスワーゲンを象徴するモデルでもあるのだ。
関越道を軽快に走り抜けていくアルテオン。ステアリングを握る獅童さんはどことなく楽しげにファーストインプレッションを語る。
獅童 高速でも乗り心地がいいですね。運転していてラクです。コレかなりいいなあ……。
祐真 けっこう静かだしね。
獅童 最近のクルマは、自動で前のクルマの速度に合わせて走ってくれる機能が付いてたりするんですけど、このクルマはそれに加え自動でレーンのまん中をキープしてくれます。今、こうしていてもレーンのセンターからズレそうになると、微調整しています。ハンドルにククッと手応えがある。
これらはゴルフなどにも搭載されている、ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)、Lane Assist(レーン アシスト)、Traffic Assist(トラフィック アシスト)といった、フォルクスワーゲンが誇る先進の予防安全技術だ。
アルテオンはスタイリッシュなだけでなく、そのパッケージングも秀逸。2,835㎜のロングホイールベースにより室内空間は広大で、ラゲッジルームなど、ステーションワゴンと比べても遜色ない積載能力を誇っている。
「ところで、今日は何処に向かっているの? さっきバッグを積むときにチラッとラゲッジルームを見たら、なんか色々積んであったね」と祐真が尋ねると、待ってましたとばかりに獅童さんが答える。
「今日のテーマはUnexpected(予想外、意外)な旅、なんです。とりあえず今向かっているのは山方面。着いたら分かりますから、楽しみにしていてくださいよ」