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![]() 美濃和紙の新ブランド「3120」誕生 #011 「3120」 MINO JAPANESE PAPER(前編) 文=高橋理子
写真=川本史織 「3120」=「サンイチニゼロ」この「3120」は、プロデューサーに萩原修氏を迎え、私がアートディレクションおよび、デザインを手がけました。ブランドネームの「3120」は日本語でそのまま「サンイチニゼロ」と読みますが、ロゴマークでは3と2が横になり、アルファベットとしてMINOと読むこともできます。
ブランドネームに日本語や和紙というキーワードをくわえず、世界共通の数字で構成することで、国内外での日本に対するオリエンタリズムや、たんに日本製は高品質であるという先入観に頼ることなく、純粋な気持ちで「3120」の生み出すプロダクトに向き合ってほしいという思いがこめられています。
紙そのものが道具今年の1月21日から5日間、パリで開催されたインテリアの国際見本市「MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)」にて、3120のシリーズ第一弾となる「FOLIO 3120(フォリオ サンイチニゼロ)」を発表しました。5社のメーカーがもつ技術を活かしてつくられた紙を正方形に断裁し、二つ折りにしただけのシンプルなプロダクトです。和紙という言葉のイメージにとらわれることなく、「美濃で生まれた紙であること」という定義のなか、人間国宝の職人が生み出す伝統の手漉き和紙から、あらたに開発された機械漉きの特殊紙まで、紙そのものに触れてもらいたいという思いで生み出しました。
「FOLIO 3120」は、使い道を限定せず、使い手に使用用途を委ね、ものや道具への向き合い方を再考するきっかけを与えるためのプロダクトでもあります。日本には、昔から使われている“懐紙”という紙の道具がありますが、「FOLIO 3120」も懐紙とおなじ、汎用性の高い紙の道具です。たった一枚の紙がさまざまな用途に使われる様は、手ぬぐいとも似ています。しかし、これらのものは、使い手が用途を導き出さなければ、ただの紙や布でしかないのです。利便性の高い道具で溢れた現代のライフスタイルのなかで、ものに正面から向き合い考える機会は多くありません。ものをどのように使い、最後まで使い切るのか。かつての日本では、当たり前のことだったその感覚がいまこそ必要であると考えています。
3120 http://3120-minowashi.jp/ TAKAHASHI HIROKO http://www.takahashihiroko.com/ ![]()
高橋理子|♯011 「3120」 MINO JAPANESE PAPER(前編)
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