2011.05.20
CHANEL|シャネル
「モバイルアート」展のザハ・ハディド設計パビリオンがパリに
「CHANEL(シャネル)」は2008年香港、東京、ニューヨークを巡回した「モバイルアート」展で使用されたザハ・ハディド設計のパビリオンを、パリのアラブ世界研究所に寄贈した。
文=谷中朋未
有機的で優雅なパビリオンは一般にも公開
シャネルの「モバイルアート」展は、シャネルのアイコンであり、アイデンティティともいえるキルティングバッグをモチーフに、日本の荒木経惟やオノ・ヨーコ、束芋、フランスのソフィ・カル、ロシアのブルー・ノージズら国際的なアーティスト19組がインスタレーションを発表するというもの。2008年香港を皮切りに、東京、ニューヨークで開催され、アートを切り口としたあらたなキルティングバッグの解釈を披露してきた。ファッションとアートを融合させる試みとして大きな注目を集めたのだ。
多様なアーティストの作品を包み込むような独創的なパビリオンを設計したのが、2004年にプリツカー賞を受賞したザハ・ハディドだ。彼女はイラク出身、イギリス在住の建築家で、複雑でありながらシームレスでダイナミックな作品が特徴。これまでにもドイツ・ヴォルフスブルクのファエノ・サイエンスセンターなど大胆な空間コンセプトの作品を手がけている。
「モバイルアート」展のパビリオンは、アーチ型のパーツをつなげた独特の構造で、広さは約700平方メートル。中央には中庭やテラスもあり、天井に設けられたガラスはまばゆい自然光を屋内に降り注ぐとともに、開催都市の気候に対応し、内部の温度調整をする役割も担っている。流れるような有機的な形状は、優雅でかつ官能的でさえあり、絶賛を博したことも記憶にあたらしい。
シャネルから寄贈されたパビリオンは4月末にアラブ世界研究所の正面に設置され、一般のひとびとにも公開されている。今後は、アラブ諸国に関連するコンテンポラリーアートの発展のために役立てられるという。
シャネル
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