ワードローブを考えていくのに欠かせないトレンドキーワードから、現代世相の分析まで。ファッションディレクター萩原輝美さんとスタイリスト島津由行さんとのスペシャル対談が実現した! まずは前編からお届けする。
Text by OPENERS
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「カラーエナジー」や「ボヘミアン」、さまざまなキーワードが浮かび上がった
春夏コレクション速報も落ち着き、トレンドキーワードもいくつか挙がってきた。さて、いよいよこれから実際に春夏のワードローブを揃えていく準備をする段階。「どう着せるか」というスタイリストとしての観点から見る島津由行さんと、実際にコレクションを取材し「どう着るか」というエンドユーザーに近い観点から見るファッションディレクターの萩原輝美さんとの、トレンドの捉え方とは?
──事前におふたりから気になっているキーワードを挙げていただきましたが、島津さんが「カラーエナジー」「ロマンティックボヘミアン」、そして萩原さんが「リラックス」「ロマンティック」「ハッピー」でした。気になる部分はかなり重なっていらっしゃるようです。
島津 トレンド的にいちばん気になるのは「カラーエナジー」ですね。ジル・サンダーやプラダはすばらしかったし、僕がエディトリアルでもっともやりたい部分。「トロピカル」とかもおもしろいよね。最近はずっとミニマルな時代がつづいていて、もうちょっとリラックスしていてフェミニンなものを求めはじめているような気もする。そういう意味では「ロマンティックボヘミアン」だったり。今回は70年代もキーワードですよね。オプティミスティックなイメージ。
萩原 「ボヘミアン」というスタイルと「カラーエナジー」という色づかいと、両方掛け合わせたものもたくさん出てきているのよね。そういう意味で、私は「ハッピー」というキーワードを出したの。そこには「ロマンティック」もふくまれていて。秋冬シーズンはクラシックとかミニマリズムとか、すごーくシンプルだったけど、今はそのぶんの反動がきている気がします。色がたくさん使われていて、「着たい!」っていう高揚感を感じさせるシーズンでしたね。私自身としてもジル・サンダーは大好きだし、なんとか着たいと思う(笑)。
島津 展示会でも手に取って見たけれど、すばらしいよね。
萩原 いいわよね。やっぱり。着こなしとしては、Tシャツとロングスカートを組み合わせていたり、スタイルとしてはとてもシンプルなのよね。
島津 そうそう。
萩原 デザインもすごくシンプルで直線的だし。