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岡部美代治 連載 Vol.19 敏感肌の正しい知識(1) 文=オウプナーズ
語り=岡部美代冶
写真=JAMANDFIX
一生つきあっていかなければならない肌タイプには「オイリースキン(脂性肌)」「ドライスキン(乾燥肌)」「コンビネーションスキン(混合肌)」「ノーマルスキン(普通肌)」の4種類がありますが、その軸とは別に、とくにトラブルの多い肌質が敏感肌。敏感肌によるトラブルで悩んでいる女性を多くみかけますが、じつは意外に多いのが“思い込み敏感肌”だそうです。そこで今回、敏感肌の症状と肌荒れ予防法、そして敏感肌とうまく付き合っていくためにはどのようなケアが最適なのかを教えてもらいました。 自分の肌タイプ、正しく認識できていますか?Q. 敏感肌とはどのような肌質を指すのですか?じつは「敏感肌」は医学的には定義されていません。ですから、医学用語ではなく一般用語です。きちんとした定義がないために「私は敏感肌」というひとが多くいるわけです。とはいえ、皮膚科の先生たちはそれぞれに定義していますので、いくつか例を挙げてみましょう。たとえば「炎症を起こす準備状態にある肌」や「アレルギーではないが外からの刺激に対して非常に抵抗力が弱く、簡単に皮膚トラブルを起こしやすい肌」。乾燥や炎症を繰り替えしている、ニキビになりやすいなどの肌を指します。では、化粧品メーカーはとといいますと「健康なひとの肌に比べて抵抗力の弱い肌」と捉えています。つまり、アレルギーとは別に化粧品によって肌トラブルを生じやすい肌ということですね。健康な肌との境界線が引きにくいので、医学的に定義できないというのが現状なのです。 Q. 敏感肌に種類はあるのですか? もともと体質的に抵抗力の弱い肌と、正しいスキンケアができていないために敏感肌の症状になってしまっているひとの2種類がいます。とくに若い人に多いのが後者で、保湿の考え方をまちがっているケースです。「保湿=水分を与えること」だと思っているひとが意外に多いため、乳液やクリームをきちんと使用することで敏感肌が治ったというケースをよく聞きます。つまり保湿ケアを正しくしていなかったために、皮膚のバリア機能が弱まっていたのですね。バリア機能というのは、セラミドや皮脂などが十分ないわゆる健康な角質層ができれば問題ないので、セラミドが遺伝的に作れないとか、体質的に皮脂の分泌が弱いなどの症状が重なると「敏感肌」と呼ばれる肌状態になります。セラミドを作る機能が劣っていると乾燥しやすいし、アトピーになりやすい、つまり“敏感”になりやすいんですね。それともうひとつ、最近多いのが「思い込み敏感肌」。どうやら健康で丈夫な肌にくらべて敏感肌のほうが繊細なイメージで捉えられる傾向があるようですね。本当は病気になりやすい肌なので良いことではないのですが……。かつて化粧品でかぶれたり、刺激を感じた経験のあるひとで「自分は敏感肌」と思っていても、それは一時的な肌状態で起こったことで、普段は健康肌というかたもいます。 Q. では、思い込み敏感肌のひとが敏感肌用の化粧品をつねに使用している場合、問題はありますか? 敏感肌用の化粧品と通常の化粧品のちがいというのは、アレルギー物質や少しでも刺激の可能性がある成分を排除しているかどうかです。いわゆる無添加なものを使っていても、きちんとした保湿効果は得られますので問題はありません。しかし、そういった化粧品には香料や乳化剤などの制限がありますから、香りや感触を楽しむということを自ら放棄しているということにはなりますね。それと1点だけ勘違いが多いのが鉱物油です。化粧品に使われている鉱物油は健康な肌のひとにも、敏感肌のひとにも問題なく使えます。 ![]()
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