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![]() 東京ミッドタウン内の「AROMATIQUE(アロマティーク)」にて
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アロマセラピーワールド
東京ミッドタウン内の「AROMATIQUE(アロマティーク)」の前を通ると、心身に浸みこんでいきそうなエッセンシャルオイルの香りが漂ってきます。つい足を止めて深―く香りを吸い込んでみたりするのですが。 でも、エッセンシャルオイルに関しては、知らないことだらけ。 エッセンシャルオイルってそもそも何なのか? 香水とはどうちがうのか? ピンからキリまであるオイルの値段の、その違いはどこから生まれるのか? アロマセラピーは今、どういう現場で用いられ、どんな立ち位置にあるのか? さまざまな疑問を解決する機会になればと、アロマティーク代表の中村あづささんにお話をうかがいにいきました。 文=中野香織
Photo by Jamandfix
彼のもとで学びたいという思い
中野 はじめまして。身体の芯まで癒されそうな香り環境ですね。今日はアロマセラピーの基本的なことから社会的な現状にいたるまで、多方面にわたってお話をお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 中村 こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。 中野 中村さんはロンドンでアロマセラピーを学ばれたとのことですが、やはりこの分野の研究が世界でもっともすすんでいるのはイギリスですか? 中村 場所、というよりも先生で選んだのです。のちに恩師となるガブリエル・モジェイ先生なんですが。アロマセラピーを正面からつかんで、その精髄を伝えていきたい、という強い思いが伝わってくる方なんです。直感で、彼のもとで学びたい、と思いまして。
中村 テニスです。それでその後、スポーツの会社に就職したときにアロマセラピーがひっかかって、本格的に留学してきちんと自分なりにつかんでこようと。やるなら専門性をもった、仕事にできるものを見つけてくるという覚悟で行ったので、自分のなかでは挑戦だったんですよ。 アロマセラピーの専門性
中野 専門性……。イギリスにあって日本に乏しいものはその専門性という気がします。日本では生活の趣味雑貨のようにエッセンシャルオイルが扱われていたり。 中村 ええ、イギリスと日本の大きな違いは、イギリスで精油の会社を経営している人は自らもセラピストであるという人が多く、日本では「売る」が先行してきたため一つのビジネスとしての要素が強いですね。国民の三人に一人は代替療法(アロマセラピーを含む)という言葉と意味を知っているという国ですから、生活への浸透自体が違います。 中野 イギリス人は、どうしてそんなにアロマセラピーに関する意識が高いのですか? 中村 2000年にチャールズ皇太子が国として代替・補完療法に真剣に取り組むと声明を出したくらいですから。
中村 だからこそ、消費者がきちんとした目をもつことが必要なんです。団体に名を連ねている専門家は、どういった方なのか。きちんと現場の活動に携わっていて、クライアントと向き合っているのか、よくチェックしたほうがいい。 エッセンシャルオイルの多様性
中野 オイルの値段にしても、ピンからキリまで違いがありますよね。適正価格っていうのがわからないんですよ。そもそも純粋なオイルかどうかって、素人にはわからないじゃないですか? 中村 そうですね、アロマセラピー用に純粋に使っていいものかどうか、消費者にわかるように売られていないことがありますね……。ただ、オイルの瓶に学名が書いてあるかどうかは重要なチェックポイントです。 中野 学名? ラテン語のですか? 中村 野生のラべンダーなら、ラバンデュラ・アンガスティフォリア(Lavandula angustifolia)とか。オレンジスウィートならシトラス・シネンシス(Citrus sinensis)とか。学名は商品の本名ですから、それがはっきり書いてあることが第一関門ですね。 中野 ラテン語、読めないんですけど……。 中村 書いてある、ってことがわかればいいんです(笑)。最低限、お店の人に聞く。お店の人に知識がある、というちゃんとしたお店で買うことをすすめます。それから、適正価格なんですが、たくさん抽出できるものに関してはべらぼうに高いはずがない。それに、価格はその年の作物の穫れ高とも関わってくるんですよ(笑)。 中野 ワインみたいに? ![]()
中村 たとえばこのお店には2004年のラベンダー、2005年のラベンダー…っていうふうに年ごとにちがうラベンダーがいくつかおいてあります。 中野 ……ほんと、同じラベンダーなのに微妙に香りが違う! 中村 産地によっても違いますよ。店頭にもタスマニア産、ブルガリア産、プロバンス産など産地の違いによって8種類のラベンダーが置いてあります。農家の人によってもぜんぜん違うものができますし。香りが違うってことは、成分も違うんです。 中野 年、場所、人によって違うものができるとは……。でも考えてみれば農産物ですものね、当然のことですよね。中村さんご自身も北海道でラベンダーを育てていらっしゃるとか? 中村 ええ。北海道は緯度でいえば南フランスと同じです。南半球で反対側にするとタスマニアになります。同じような緯度のところではだいたい同じようなものが育ちやすいですよね。 中野 深い(笑)! 地球環境のことを考えることにもかかわってくる。 中村 ええ、根本から知らなければいけないことがたくさんありますよ。私はできるだけ産地におもむいて、自分で写真を撮ってくるんです。農家の方と触れ合って、ホンモノを届けていきたいので。 中野 そこまでとことん、やっちゃうあたり、体力と根性が要りますね。やはり体育系でいらっしゃいます(笑)。
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