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![]() ![]() 『アロマティーク』代表 中村あづさ×モデル有規衣 対談(4・最終回) アロマセラピーの将来像とは
アロマセラピーの仕事は、香り・精油を知ること、身体を知ること。感覚で感じ学んだものをどうイメージをふくらませて、クライアントのケアに結びついていくか。 「自分の常識や判断力よりも、他人を理解する力を育てあげることが、アロマセラピストには不可欠」と中村さんは断言します。 まとめ=梶井 誠(本誌)
Photo by Jamandfix
その人のすべてを、裏側までを把握する責任が生じる仕事
有規衣 「アロマティーク」のホームページを拝見して、妊娠中の施術例ははじめて知りました。私のまわりも出産ブームで、なにかできないかと思っていたんです。 中村 私が英国で学んで帰国した2000年に「アロマティーク」を創立したとき、産婦人科の分娩にアロマセラピーを取り入れることには、まわりからとても反対されました。危険という観点ではなく、前例がないとか、本当に意味があるの? といったことが理由です。私は前例がないことをしてはいけないというのは、アロマセラピーには前例があまりないものが多いため、自分で「ちがう」と思いましたし、実際に英国で見てきた自分の目を信じようと思いました。 現在は、妊産婦ケアにおける専門家を育成するため、スクールでも上級者アドバンスコースとして授業を行っています。アロマセラピーは、分娩にはもちろん、産前産後までの妊産婦の心身の変化やケアの方法を学んでもらっています。たとえば、妊娠10週目と38週目の妊婦さんの身体はどう違うということが、しっかりと判断できるかどうかも大切です。またマッサージトリートメントをどう行えるかなども重要ですね。 有規衣 たしかに妊婦さんの身体は違うと思います。
中村 妊産婦さんであっても、一般の人であっても、私たちアロマセラピストの仕事は、性別、年齢、病歴、体調、職業、睡眠まで、すべてちがううクライアントから聞き取りをして、精油を選びます。つまり、香りを選ぶということは、その人を理解するということにもつながります。しっかりと把握する力が求められます。 有規衣 選んだ香りを説明できるのがプロ……。 中村 そうです。自分の常識や判断力よりも、他人を理解する力を育てあげることが、アロマセラピストには大切なのです。 有規衣 そういう意味では、社会でキャリアを積んできた女性には適した仕事ですね。 中村 はい、さまざまな経験を積んで社会のなかで仕事をしてきたものは糧になりますが、そこからこのアロマセラピーにどう応用できるかは、人それぞれです。どこまでしっかりと勉強するか……も、その要素をどう活用できるかの判断に影響すると思います。 有規衣 それほど奥が深いわけですね。 中村 私たちの仕事は基本的に肉体労働でとても体力が求められます。また、人の心に触れるのは決して簡単ではないと強く感じますし、とても心身の疲労が溜まる仕事だと思います。 ![]() 精油の香りを組み合わせるプロ、専門家を育てたい
有規衣 いろいろお話をうかがってきましたが、アロマセラピーの将来ってどうお考えですか。 中村 これからは企業との精油を活用した開発やコラボレーション、パーソナルブレンドなどがキーになってくると思います。どちらかというと大きなマスに対してではなく、個々に対応できるものがどんどん求められてくるのではないでしょうか。ブレンディングの実際の例はなかなか公表できませんが、伊勢丹さまとは「オンリーアイ」の商品を開発させていただいたり、今も商品開発を進行中です。
有規衣 参考になるお話、いろいろありがとうございました。 中村 有規衣さんもよろしければ、ぜひ勉強しにいらしてくださいね。 (了)
中村あづささんとの対談を終えて
人それぞれには、それぞれの癒し方があります。 そのなかでも香りに癒される人は多いのではないでしょうか。 香水、キャンドル、化粧品からボディクリーム…… いろんな香りが出まわっているなか、私はその原点でもあるアロマセラピーに強く惹かれ、 植物がもつ自然な香りとエネルギーを奥深く勉強していこうと思います。
身体にどのように作用するから癒しと感じるのか……
わからないから今まではもしかしたら癒された気になっていただけなのかもしれません。 ただ表面上だけでなく美を追求するということは、 物事の芯まで堀り下げて考えることによって もっと自分自身を知ることができるのではないでしょうか。 モデルの仕事も同じであり、自分の個性を研究し理解し 内面から向かわないと相手には伝わりません。 モデルの世界も、アロマの世界も同じだということに気づかされたいま、 さらに強く香りという不思議な効果に惹かれてなりません。 今回の中村さんとの出会いは、自分のからだとちゃんと向き合う! 改めてそう感じた出会いでした。
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