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Vol.2 五感の中の嗅覚文・写真=中村あづさ
編集=小林由佳 ふと考えてみる「香り」の存在私たちが「香り」と呼んでいるそのもの。よくよく考えてみると、それは一体なんでしょう? あらためてそう聞かれると「えっ?」と一瞬わからなくなりますよね。世の中には、香りがするものとしないものが存在します。また、私たち人間の感覚では感じとることができない香りも存在します。私たちは、その感じとれる香りを「芳香分子」として嗅覚で捉えています。「この香りが好きだなぁ」「この香りのボディソープは気持ちがいいね」などという選択は、視覚的情報からではなく、嗅覚からなる選択であることに気づきます。もしかすると、あまり香りが気に入らないけれど、なくなるまで我慢して使っているというひとや、途中で香りが嫌になってしまったという経験のある方もいるでしょう。 実際には、1万億以上の香りの成分が存在するといわれていますが、嗅ぎ分けることができるものは1万前後であるとされています。特別な訓練や、特殊な職業に就いている場合には、もちろんその限りではありません。「タバコのにおいが髪や服についた」「焼肉のにおいがついた」などと普段よく口にしますが、その場所で発生したタバコの香りの分子や、焼肉を焼いた際に発生した香りの分子が服や髪の毛に付着して、一緒に連れて歩いているということになるため、その香りが自分の周辺に残る結果になります。そして、みなさんが普段引き連れて歩いている香りには、皆さんの家や部屋のにおい、また働いている環境によって特徴的な香りがあるのかもしれません。 脳に刻まれる、香りの記憶こういった芳香分子として拡散している「香り」は、私たちの嗅覚に入ってキャッチされ、そこから電気信号によって脳へ伝わることがわかっています。この香りの感覚は、脳のさまざまな部分で処理されることなく、私たちの脳のなかでも「古い脳」にあたる大脳辺縁系に伝わることがわかっており、この脳の部分は直接「本能」をつかさどる働きをします。五感のなかでも、この本能ともいえる古い脳に直接働きかけるのは嗅覚だけといわれていますので、それが現在までの嗅覚の未知的で神秘的な部分と、研究などを行う際の難しさの根本であるともいえます。しかし、私たちは歳を重ね、さまざまなことを学んだり感じることによって学習し、新しい脳である大脳新皮質が形成されていきます。この新しい脳でさまざまな判断を行っています。本来であれば、こういった学習や経験によって、多くの情報が事前に処理され、本能のまま行動したり発言するということは成長とともになくなっていくものです。 自律神経は、私たちの気分のむらやバランスを保っている大切な場所で、このバランスが崩れてしまうと、気持ちの不調和が生じてきます。また、ホルモンバランスは私たちの身体の機能やバランスを整えるために必須であり、男性であれば男性らしさ、女性であれば女性らしさをつくりあげる重要な働きをします。とくに女性であれば、月経周期(生理)をはじめとした婦人科系のバランスにも大きくかかわってきます。 また、日常に忙しい日々を過ごしている方は、この脳の働きに関わっている部分にアンバランスを感じている場合が多く、このような理由からも、「香り」を活用することは、そのバランスを少しずつ整えていくという意味もあるのです。
フレッシュスウィートな柑橘系の香り今回は、まず一番はじめにとても身近に感じる香りをご紹介しましょう。 みなさんが、スーパーなどで気軽に手に取るオレンジ、グレープフルーツ、レモン。皮を剥くと少しヌルっとするものが指先や手につきますよね。それが柑橘系の果物にふくまれている「精油」です。例:Orange sweet(オレンジスウィート)→学名:Citrus sinensis 純粋なOrange sweet(オレンジスウィート)・Lemon(レモン)・Grapefruit(グレープフルーツ)にふくまれているLimonen(リモネン)など、テルペン類中のモノテルペンに分類されます。私たちを元気づけてフレッシュな気分にしてくれる成分のひとつです。また全身の循環や代謝をサポートしてくれます。抗菌作用もあり、また空気中に揮発した際には、空気清浄として働くともいわれています。 とくに柑橘系の果皮に多くふくまれ、身近でとても清々しいフレッシュな香りをもっているこれらの精油は、私たちをリラクゼーションに導いてくれます。はじめて精油を手にとるひとにいちばん人気が高く、そしてそれはプロのアロマセラピストであってもいちばん活用頻度が多い精油です。この精油が含まれているのは、写真にもあるとおり、皮の白い部分の上あたりに密集しているところで、決して「実(果汁・ジュース)」ではありません。この精油成分は酸化しやすいため、フレッシュな香りを楽しんでいただくためにも、精油のボトルのふたを一度開けたら、3カ月以内の使用をお薦めします。また原液で多量に使用すると、皮膚に刺激を感じますので、十分に気をつけてください。さらに、マッサージケアなどに取り入れる場合には、柑橘系以外の精油と混ぜることをお薦めします。是非、専門のアロマセラピストにご相談ください。 とくに、オーガニックで育った力強くも優しい香りを放つこの3つの精油の新鮮さを、是非お試しください!(商品はこちらから) ・Orenge sweet(オレンジスウィート) https://www.shop.aromatiqueltd.com/syohin/syohin.php?act=DETAIL&sid=237 ・Lemon(レモン) https://www.shop.aromatiqueltd.com/syohin/syohin.php?act=DETAIL&sid=234 ・Grapefruit(グレープフルーツ) https://www.shop.aromatiqueltd.com/syohin/syohin.php?act=DETAIL&sid=231
◆Orange sweet(オレンジスウィート)・Lemon(レモン)・Grapefruit(グレープフルーツ)お薦めの活用法
1.ティッシュに垂らしてデスクにおいたり、枕もとに垂らす 2.入浴の際は、この精油だけだと皮膚に刺激を感じますので、避けてください。 3.シャワーに入る際に、床に場所を変えて3〜5滴垂らし、シャワーをあてて上がってくる蒸気の香りを楽しむ。 (これはイチオシ! の活用方法です) 精油を使用する際の注意点 1.原液をそのまま使用したり、飲用しないこと 2.引火する可能性があるので、火気周りでの使用は避けること 3.高温多湿を避け、日の当たらない場所での保管 4.子どもの手の届かない場所での保管 5.消費期限に注意すること 6.使用後、キャップはしっかりと閉める 7.精油の品質を確認してから使用する 注意を要する状態(使用の際には、専門のアロマセラピストにご相談ください) 1.妊娠中 2.幼児 3.高齢者 4.てんかん、喘息、糖尿病、腎臓病、高血圧、心臓疾患をもつ方 5.免疫障害(アレルギー、リウマチ、HIVなど)
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