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第2回 ハイエックセンターに建築家が込めた
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7つのブティックを同列に扱うには
「スウォッチ・グループは、このビルに7つのブティックを入れたいと考えていました。しかし、別々のフロアに各ブランドのブティックを置いた場合、どうしても1階は良い場所なので、そのブランドを優遇してしまうことになります」
「でも私は、すべてのブランドを同じように扱い、 同じように見せたいと思ったのです。ところが、普通に考えると、すべてのブティックが1階に集中してしまい、どうしても窮屈になってしまいますよね?」 |
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14階にある多目的イベントスペース「シテ・ドゥ・タン・ギンザ」。
“シテ・ドゥ・タン”とはフランス語で“時の都”。 スウォッチ・グループはジュネーブにも同名の施設を持つ。 |
壁に設けられた小公園
また、このビルのもうひとつの特徴は、ひとつの壁面が完全に緑で埋め尽くされていることだ。
「私はこのスペースを小さな公園のようにしたいと思いました。このビルの周辺には緑あふれるリラックスできる場所がありませんからね」 「しかし、1階には庭を造るスペースがないので、かわりに庭を壁から吊すことにしたのです。クリスマスには赤いポインセチアを植えるなどして、一部は季節ごとに変えることになります」 |
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5〜7階には、時計の修理や点検を行うスウォッチ・グルー プの
カスタマー・サービスセンターがある。ユーザーはここに直接、 時計を持ち込むこともできる。 |
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「このビルの登場によって、銀座散策がまるで違うものになる。そんな驚きを体験できる空間芸術。それがニコラス・G・ハイエックセンターだと思うんです」
「それは五感に訴えてくる、感性を揺さぶられる場所。日本人って、新しいショッピングモールができても、もはや驚いたりしませんが、ここは われわれの心が失った“驚き”を提供してくれるはずです」 「だから私は、このビル自体がハイエック会長自身だと思うんです。そう考えるととてもよく理解できる。なにしろ銀座に新しい通りを造ってしまったわけですし、ショールー ムが動きだし、床から駐車場は出てくる。ホントにビックリ! これこそハイエック会長だな、と感じるんです」 |
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スウォッチ・グループ・ジャパン・コーポレー トビジネス
デベロップメントの水谷竜太朗氏。 「ここは、そのカラクリが技術的におもしろいだけでなく、 人の感性を揺さぶる場所です」 |
ウェブ・サイトへのアクセスが3倍に!
水谷氏によれば、ハイエックセンターのオープン後は、スウォッチ・グループのウェブサイトのアクセス数が3倍に跳ね上がったという。
それだけ一般のひとが、この新しいビルの出現に驚き、期待をかけているという証明であろう。 もちろん、そこに設けられた7つのブティックの評判も上々。では、そこは一体、どのような時計が我々を待っているのか? 次回は、個々のブティックにスポットを当て、それぞれの世界観に迫ってみよう。 |
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設計を担当した建築家の坂茂(ばん・しげる)氏。
1957年東京生まれ。南カリフォルニア建築大学で学び、 磯崎新氏のアトリエに勤務。その後、1985年に独立。 ハノーバー万博日本館など、革新的な作品で内外から 高い評価を得ている。 |
