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SEIKO|セイコー 130年の歴史と技術、時計づくりへの情熱が結晶 国産初のミニッツリピーターが満を持して登場
1881年(明治14年)に服部時計店として創業。1892年(明治25年)に精工舎として掛け時計を、1895年(明治28年)に懐中時計を、1913年(大正2年)に国産初の腕時計「ローレル」を製造するなど、つねに日本のNo.1の腕時計ブランドに君臨してきたセイコー。このたび登場したのは、時計技術者の職人技と先端技術の結晶ともいえる、究極のミニッツリピーターだ。
取材・文=渋谷康人 ついに登場した“国産コンプリケーション”の頂点モデル1969年に世界に先駆けて発売したクォーツ腕時計に留まらず、1960年代後半にスイスの名門ブランドに肉薄し凌駕した世界最高峰の機械式時計技術や、自動巻き発電時計技術「キネティック」、世界最初の熱発電時計技術「サーミック」、さらには機械式の基本メカニズムにクォーツの調速機構を組み合わせた世界唯一の時計技術「スプリングドライブ」まで、つねに世界の一歩先を行く技術力は、スイスの時計業界からも高い評価と尊敬を得ている。また機械式時計のヒゲゼンマイや微小な歯車、クォーツ時計の心臓部である電子回路や水晶振動子まで、時計製造に関連するあらゆる開発製造技術を自社グループ内で備えている“世界有数のマニュファクチュール”であることも、スイスの時計関係者のあいだでは知られている。日本が世界に誇るこのブランドで時計づくりに従事している人びとにとって、なかでも高級時計の企画・開発・製造に従事してきた時計技術者にとって、ここ数十年の大きな夢のひとつが、スイスの老舗・名門ブランドならば必ず製品ラインナップの頂点に存在する複雑時計(コンプリケーションモデル)の開発・製品化だった。量産される腕時計の技術とは異次元の職人技やノウハウが必要とされる未知の分野への挑戦を、時計づくりに情熱を燃やす彼らは熱望してきたのである。
日本ならではの独創技術、繊細な美意識が見事に結晶創業130周年記念モデルとして発売されるこの国産初のミニッツリピーターモデル「クレドール ノード スプリングドライブ ミニッツリピーター」は、ムーブメントの駆動方式が“ゼンマイのパワーで動き、クォーツ回路で調速する”世界で唯一、セイコー独自のスプリングドライブであるばかりでなく、スイス製のミニッツリピーターにはない特徴を数多く備えている。そのひとつが報時の方式に10進法を採り入れた、誰にもわかりやすい「デシマル式」を採用していること。スイス製のミニッツリピーターでは、分の報時は15分単位の複合音打刻、1分単位の単音打刻の組み合わせだが、このモデルでは10分単位での複合音の打刻をおこなう。つまり1時59分を知らせる場合、単音での時打ちを1回、複合音での10分単位での時打ちを5回、単音での分単位での時打ちを9回おこなう。 また、ハンマーで叩いて音を出すゴングや、音の美しい風鈴の製造でも知られる兵庫県・姫路市の伝統工芸品「明珍火箸」の伝統技法で鍛造された鉄材を使用して、日本独自の爽やかな音を実現していることも大きな特徴だ。このすばらしい複雑時計の妙なる音を、すばらしいメカニズムを、OPENERS読者の皆様にもぜひ堪能してほしい。
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