ユニフランス・フィルムズ代表に訊く「フランス映画祭2015」にまつわる5つの話|INTERVIEW

ユニフランス・フィルムズ代表に訊く「フランス映画祭2015」にまつわる5つの話|INTERVIEW

INTERVIEW|ユニフランス・フィルムズ代表、イザベル・ジョルダーノに訊く「フランス映画祭2015」にまつわる5つの話最新のフランス映画がいち早く上映されるとともに、フランスから多くの映画人も来日する「フランス映画祭2015」が今年も華やかに開幕。6月26日(金)から29日(月)にかけて12作品の上映のほか、さまざまなイベントが繰り広げられる。OPENERSでは開幕に先駆けて、映画祭を主催するユニフランス・フィルムズの代表、イザベル・ジョルダーノ氏を直撃。どんな基準で作品を選んでいるのか、今年注目のニューフェイスはだれなのか、映画祭にまつわる5つの話を訊いた。Text by TANAKA Junko (OPENERS)「フランス映画祭2015」の概要を先に読む1. ズバリ、フランス映画の魅力とは?ひとことであらわすなら「ユニーク」ということになるでしょうか。おいしいワインといっしょで定義することは不可能です。映画の制作国別に見ても、フランスほど議論の対象になり、評価され、批判を...
『岸辺の旅』主演・浅野忠信 独占インタビュー|INTERVIEW

『岸辺の旅』主演・浅野忠信 独占インタビュー|INTERVIEW

INTERVIEW|黒沢清監督最新作『岸辺の旅』“魂の絆”を描いた切ない愛の物語主演・浅野忠信 独占インタビュー(1)第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門で日本人初となる「監督賞」に輝いた、黒沢清監督の最新作『岸辺の旅』。湯本香樹実による同名小説を、浅野忠信、深津絵里のダブル主演で映画化した本作は、長らく失踪していた夫が死者となって妻のもとに戻り、妻とともに死後の軌跡を辿る旅に出る、という異色のロードムービーであり、魂の絆を描いた切ない愛の物語。黒沢監督作品には『アカルイミライ』(2003年)以来の2度目の出演ながら、いずれもカンヌに出品という快挙を成し遂げた浅野忠信さんに、本作に至るまでの俳優人生における心境の変化や、映画や演技にたいする熱いおもいをうかがった。Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU studio)Text by WATANABE Reiko10代、20代のころの自然な動きをもう一回追及してやってみたい――黒沢監督とは『アカ...
東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞、WOWOW賞をダブル受賞した話題作『草原の実験』|MOVIE

東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞、WOWOW賞をダブル受賞した話題作『草原の実験』|MOVIE

MOVIE|東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞、WOWOW賞をダブル受賞した話題作一切の台詞を排した『草原の実験』大草原のなかで穏やかな日常を送る父と娘、そして娘と青年たちの淡い三角関係を、一切の台詞を排して描いた『草原の実験』。9月26日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiメガホンを取るのは、ロシアの新鋭アレクサンドル・コット監督昨年の東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞、WOWOW賞をダブル受賞し、大きな話題となった『草原の実験』がついに劇場公開される。メガホンを取ったのは、『ブレスト 要塞大攻防戦』(2010年)がロシアのアカデミー賞といわれるニカ賞3部門に輝くなど、新鋭として注目を集めるアレクサンドル・コット監督。旧ソ連時代に実際に起きた出来事にインスパイアされ、時代や場所を特定することなく、圧倒的な映像美と台詞がないからこそ活きる登場人物たちの繊細な表情で、衝撃の結末を迎える物語をつくりあげた。またコット...
名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグ『しあわせへのまわり道』|MOVIE

名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグ『しあわせへのまわり道』|MOVIE

MOVIE|名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグイサベル・コイシェ監督によるハートフルストーリー『しあわせへのまわり道』人気の女性書評家とタクシー運転手。性別も生い立ちも、思想もまったくちがうふたりの男女が、自動車の教習をとおしてあたらしい人生を切り拓いていくハートウォーミングな物語『しあわせへのまわり道』。8月28日(金)より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomi雑誌ニューヨーカーに掲載されたエッセイを映画化2002年に雑誌『ニューヨーカー』に掲載されたキャサ・ボリットの実体験を綴ったエッセイを原作にアレンジをくわえ、自動車運転の教習がおもいもしないカタチで“人生のレッスン”へと変わっていく『しあわせへのまわり道』が日本でも上映される。監督には、『死ぬまでにしたい10のこと』(2003年)で世界にその名を知らしめ、菊地凜子を主演に迎えた『ナイト・トーキョー・デイ』(2009年)など...
第二次世界大戦直後、夫婦の愛の行方をサスペンスフルに描く『あの日のように抱きしめて』|MOVIE

第二次世界大戦直後、夫婦の愛の行方をサスペンスフルに描く『あの日のように抱きしめて』|MOVIE

MOVIE|第二次世界大戦直後、夫婦の愛の行方をサスペンスフルに描く緊迫感に満ちた心理劇『あの日のように抱きしめて』『東ベルリンから来た女』の監督・主演トリオが描く、第二次世界大戦直後の深い葛藤。ドイツ映画『あの日のように抱きしめて』が、8月15日(土)よりBunkamura ル・シネマほかにて全国順次ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu夫は私を愛していたのか、それとも裏切ったのか『東ベルリンから来た女』で2012年のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いたクリスティアン・ペッツォルト監督が、ふたたび主演にニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルトを迎えてメガホンを取った。今回は顔に怪我を負い収容所から生還した妻と、容姿の変わった妻に気づかない夫との愛の行方を、緊迫感満点に描き出す。ユダヤ人たちが強制収容所に送られる様子を、ただ見守っていた普通のドイツ人たちも登場させながら、戦争によって引き裂かれた夫婦、家族、友人の心理を克明に表した「収容所のその後」を描く...
フランソワ・オゾン最新作『彼は秘密の女ともだち』|MOVIE

フランソワ・オゾン最新作『彼は秘密の女ともだち』|MOVIE

MOVIE|自分らしく生きたいと願う“女たち”の物語フランソワ・オゾン最新作『彼は秘密の女ともだち』稀代のストーリーテラーと称えられるフランソワ・オゾン監督待望の最新作。自分らしく生きたいと願う女たちへ贈る人生賛歌『彼は秘密の女ともだち』が8月8日(土)より全国順次ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzuありのままの自分を受け入れれば人生を心から楽しめる『スイミング・プール』『17歳』をはじめ、珠玉のフィルモグラフィーで圧倒的な才能を見せつけてきたフランソワ・オゾン監督。彼の最新作は、どこにでもいる普通の女性・クレールが特別な女友だちに出会ったことで人生の輝きを取り戻していく物語だ。巧妙に練られたストーリーにくわえ、『8人の女たち』『しあわせの雨傘』などで見せつけてきたオゾン・ワールドが満載。観るものを華やかで心ときめく世界にいざなってくれる。主役のクレールを演じるのは、いま注目の若手女優アナイス・ドゥムースティエ。ダヴィッド/ヴィルジニア役には、フランスを代...
芥川賞作家、高井有一による谷崎潤一郎賞受賞作を戦後70年目に映画化|MOVIE

芥川賞作家、高井有一による谷崎潤一郎賞受賞作を戦後70年目に映画化|MOVIE

MOVIE|芥川賞作家、高井有一による谷崎潤一郎賞受賞作を戦後70年目に映画化戦争時代の許されぬ恋を描く人間ドラマ『この国の空』芥川賞作家・高井有一の同名小説を長谷川博己&二階堂ふみ主演で映画化。戦時下、空襲と飢餓怯えながら生きる人びとの暮らしを丹念に描いた人間ドラマ『この国の空』が、8月8日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu終戦間近の庶民の生活、男女の関係を大胆かつリアルに表現芥川賞作家・高井有一による同名小説は、1983年に出版され谷崎潤一郎賞を受賞。戦争という時代を戦場ではなく生活する人びとにフォーカス。終戦が近い東京を舞台に、庶民の暮らしを繊細かつリアルに描き出す。監督は、『ヴァイブレータ』『共喰い』など数々の作品で男と女のロマンチシズムを表現してきた脚本家・荒井晴彦。『身も心も』以来、18年ぶりにメガホンを取った渾身の一作だ。主演の里子役は二階堂ふみ。戦争という極限状態のなか妻子ある男・市毛との許されぬ...
少年と少女の“ひと夏の冒険”を描く『ムーンライズ・キングダム』|MOVIE

少年と少女の“ひと夏の冒険”を描く『ムーンライズ・キングダム』|MOVIE

MOVIE|ウェス・アンダーソン監督の新境地少年と少女の“ひと夏の冒険”を描く『ムーンライズ・キングダム』12歳の少年と少女が駆け落ちしたことから起こる騒動を、ウェス・アンダーソン監督ならではのユーモアで描く『ムーンライズ・キングダム』が、2月8日(金)からTOHOシネマズシャンテほかで全国ロードショーされる。公開に先立ちOPENERSでは、1月16日(水)19:00から虎ノ門のニッショーホールで開かれる試写会に15組30名様をご招待する。Text by YANAKA Tomomiブルース・ウィリスら豪華俳優陣が不器用でいとおしい大人たちを好演本年度カンヌ国際映画祭のオープニングを飾るとともにコンペティション部門に正式出品されるなど、公開前から大きな話題を呼んだ『ムーンライズ・キングダム』。ウェス・アンダーソン監督は、少年と少女の“ひと夏の冒険”という、誰もが共感や哀愁を覚える明快なテーマで新境地を開拓したと評され、本年度アカデミー賞の最有力作品とも目される注目の映画が日本にも上陸...
イラン人監督バフマン・ゴバディ × 女優モニカ・ベルッチ『サイの季節』|MOVIE

イラン人監督バフマン・ゴバディ × 女優モニカ・ベルッチ『サイの季節』|MOVIE

MOVIE|30年にわたって引き裂かれたふたりの愛の物語バフマン・ゴバディ × モニカ・ベルッチ『サイの季節』イラン人監督であり、現在もなお亡命状態を余儀なくされているバフマン・ゴバディの最新作であり、クルド系イラン人の詩人、サデク・カマンガルをモデルに描いた社会派ドラマ『サイの季節』。7月11日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiイラン革命で亡命した伝説的な俳優が鮮烈のスクリーン復帰デビュー作『酔っ払った馬の時間』(2000年)がカンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人賞)を受賞したものの、前作『ペルシャ猫を誰も知らない』(2009年)では、イラン政府に許可を得ずに撮影したために亡命を強いられているバフマン・ゴマディ監督。彼の最新作は、国によって死んだことにされた男と、愛するひとと引き裂かれた女、そして欲情にとらわれた男の30年間にもわたる混沌と悪夢を描くものとなった。ヒロイン役にはイタリアを代表する女優、モニカ・ベルッチ...
コミックから生まれた大ヒット作『ボヴァリー夫人とパン屋』|MOVIE

コミックから生まれた大ヒット作『ボヴァリー夫人とパン屋』|MOVIE

MOVIE|官能的でユーモラスな大人のためのファンタジーコミックから生まれた大ヒット作『ボヴァリー夫人とパン屋』パン屋を営む男性が自身の妄想と現実を交錯させる、官能的でユーモラスなフランス映画『ボヴァリー夫人とパン屋』が7月11日(土)より、シネスイッチ銀座ほかでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi名優ファブリス・ルキーニ×麗しき新鋭ジェマ・アータートンギュスターヴ・フローベールの最高傑作として知られる『ボヴァリー夫人』の世界を、隣人の美しい妻ジェマ・ボヴァリーと重ねてしまう平凡なパン屋を描いた『ボヴァリー夫人とパン屋』。イギリスの絵本作家、ポージー・シモンズの同名コミックを映画化し、本国フランスで興行成績1位を4週にわたって獲得した話題作が公開される。メガホンを取ったのは、元女優であり、『ドライ・クリーニング』(1997年)がヴェネチア国際映画祭最優秀脚本賞などに輝いたアンヌ・フォンテーヌ監督。ノルマンディーの牧歌的な雰囲気のなか、大人のファンタジーのよ...
トルコ・カッパドキアを舞台にした重厚な人間ドラマ『雪の轍(わだち)』|MOVIE

トルコ・カッパドキアを舞台にした重厚な人間ドラマ『雪の轍(わだち)』|MOVIE

MOVIE|トルコ・カッパドキアを舞台にした重厚な人間ドラマカンヌでパルムドールに輝いたヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『雪の轍(わだち)』2014年のカンヌ国際映画祭で、最高賞となるパルムドールに輝いたヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『雪の轍(わだち)』。世界遺産のトルコ・カッパドキアを舞台に繰り広げられる重厚な人間ドラマだ。6月27日(土)より、角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで公開される。Text by YANAKA Tomomi人間の秘められた部分をあぶりだすトルコ映画界の巨匠として知られるヌリ・ビルゲ・ジェイラン。カンヌではすでに『昔々、アナトリアで』がグランプリに、『スリー・モンキーズ』が監督賞を受賞するなど、華々しいキャリアをもつ彼が昨年、満を持してパルムドールを受賞した作品が『雪の轍(わだち)』だ。なお、ジェイラン作品が日本の劇場で公開されるのは、本作がはじめてとなる。文豪チェーホフの著作に着想を得て、カッパドキアの地名の由来になった馬、シェイクスピアの一節、あたり一面...
「フランス映画祭2015」フランス映画の“いま”をそのまま日本に|MOVIE

「フランス映画祭2015」フランス映画の“いま”をそのまま日本に|MOVIE

MOVIE|団長はセザール賞女優のマニュエル・ドゥヴォス今年も初夏の祭典「フランス映画祭2015」が開幕最新のフランス映画がいち早く上映されるとともに、フランスから多くの映画人も来日する「フランス映画祭2015」が今年も華やかに開幕。6月26日(金)から29日(月)にかけて12作品の上映のほか、さまざまなイベントが繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi「フランス映画祭2015」主催者への貴重なインタビューはこちらからセザール賞を席巻した『ティンブクトゥ(仮題)』も一般公開に先駆け上映日本でその年に上映予定のフランス映画から、上映されない作品までいち早く観ることができる「フランス映画祭2015」。フランスの“いま”がそのまま日本に輸入される、初夏の祭典が今年も幕を上げる。フランスからの豪華ゲストを象徴する今年の団長となるのは、セザール賞主演女優賞に5度のノミネート、2度の受賞に輝く女優のマニュエル・ドゥヴォス。彼女がパリ文学界に衝撃をあたえた実在の女性作家を主演し...
特撮を駆使した大人のためのラブストーリー『ラブ&ピース』|MOVIE

特撮を駆使した大人のためのラブストーリー『ラブ&ピース』|MOVIE

MOVIE|特撮を駆使した大人のためのラブストーリー奇才・園子温監督の最新作『ラブ&ピース』いまや日本映画界を代表する監督といっても過言ではない、園子温監督が特撮を駆使した最新作『ラブ&ピース』。6月27日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか、全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi25年前、無名の若者だった園監督が書き下ろした脚本を映画化ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞などに輝いた『愛のむきだし』や、『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』など国外にもファンが多いことで知られる園子温監督。彼がうだつの上がらない主役のサラリーマン役に長谷川博己を迎え、直球で愛を描いた“大人のためのラブストーリー”が公開される。2015年の今年、すでに『新宿スワン』が公開され、7月には『リアル鬼ごっこ』、9月には『みんな!エスパーだよ!』の公開が控えるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの園監督の最新作となる『ラブ&ピース』。園監督がまだ無名の若者だったころに書き下ろした脚本が、四半世紀の時を経て...
名匠パトリス・ルコント最新作『暮れ逢い』

名匠パトリス・ルコント最新作『暮れ逢い』

恋愛映画の名手が綴る極上のメロドラマ名匠パトリス・ルコント最新作『暮れ逢い』男女の心の機微を繊細に描いた『髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』など、フランスを代表する恋愛映画の名手として知られるパトリス・ルコント監督。最新作となる『暮れ逢い』が、12月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほかで公開される。 Text by WATANABE Reiko(OPENERS)許されぬ恋に落ちたふたりに響きわたる、切ない愛のソナタ愛し合う男女のあいだに湧き上がる微妙な感情を、フェティシズムたっぷりにスクリーンに映し出すパトリス・ルコント監督。『髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』『イヴォンヌの香り』など、自身の初期作品を彷彿とさせる、原点回帰ともいうべき大人の純愛映画『暮れ逢い』が公開される。本作はウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』のモデルともなった作家、シュテファン・ツヴァイクの短編小説の映画化であり、ツヴァイクから時代を超えて投げかけられた「惹かれあう恋人たちの欲望は、時の経過に...
カンヌの常連、グザヴィエ・ドラン監督による衝撃作『わたしはロランス』

カンヌの常連、グザヴィエ・ドラン監督による衝撃作『わたしはロランス』

「彼は女になりたかった。彼は彼女を愛したかった」カンヌの常連、グザヴィエ・ドラン監督による衝撃作“女性になりたい男”とその恋人が歩む愛の物語『わたしはロランス』(1)これまでに制作した3作品すべてがカンヌ国際映画祭に出品し、話題となった弱冠24歳のグザヴィエ・ドラン監督。彼が手がけた心揺さぶるラブストーリー『わたしはロランス』が、9月7日(土)より、新宿シネマカリテほかにて全国順次ロードショー。Text by KUROMIYA Yuzu10年にわたる強く美しく切ない愛グザヴィエ・ドラン監督『わたしはロランス』は“女性になりたい男”ロランスと、その恋人フレッドの歩む長い年月を、強く美しく、ときに切なく描いたラブストーリー。昨年度のカンヌ国際映画際ある視点部門に正式に出品され高い評価を得た。カナダ・ケベック生まれの監督、グザヴィエ・ドランは現在24歳。18歳で処女作『マイ・マザー(原題:I Killed My Mother)』、19歳で『胸騒ぎの恋人(原題:Heartbeats)』を制...
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