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リンボウ先生openersインタビュー
photo by IDEGUCHI Keiko
interview&text by TAKEDA Nanako
![]() 著作より
歌手活動、音楽家とのコラボレーションそして今後……
──林先生は、歌曲の作詩でもご活躍されていますね。 「『ゆけ、わが思い』という、作曲家の伊藤康英くんと作った恋愛歌曲集があってね。これはとてもわかりやすい歌です。『あんこまパン』もバリトンの宮本益光くんやソプラノの佐藤しのぶさんが全国で歌って、メジャーな歌になっています。私もこれはレパートリーにして歌っています。非常にむずかしい歌なんです。」 ──林さんをそこまで音楽に駆り立てるものはなんでしょうか。
芸大の音楽学部の助教授になって、そこで本格的に声楽を始めました。もともと声楽は大好きでした。シューベルトの『冬の旅』やベルリーニの『優雅な月』なんかを歌いたいと思って楽譜を取り寄せてみたら、手も足もでない。ちゃんと先生に付こうということで、声楽とソルフェージュを習い始めました。」
──40代になってから声楽をお始めになって、ご自分で納得できる声を出せるようになるまでにどのくらいかかりましたか。 「人前で迷惑でない程度に、と思えるようになったのは、ようやく去年くらいですね。12、3年かかりました。今は田代和久先生というバリトン歌手についているんですけれども、この先生には大変いろいろ教えていただきました。それから、劇団四季でずっとバリトンを歌っていた佐川守正さんから、発声についてあるアドバイスを頂戴して、ある日突然に『ああ、そうか』と雲が晴れるように分かったことがあった。それからですね、音域が広がって『あんこまパン』などが楽に歌えるようになったのは。 芸大の嶺貞子先生と、一昨年の秋にコンサートをやった時に、『林さんも歌いなさいよ』ということで、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の二重唱と独唱を歌ったんです。嶺先生が『あなた、本当にいい声をしているから、古典を教えてあげる』、いわゆるバロック唱法です。嬉しいじゃないですか。でも、歌ってびっくり。またこれが全然違う世界だった。バロック唱法は、ノンビブラートでずっと細く歌って行かなければならないので、大変なんです。五線のなかのC周辺が私にとっては声帯のチェンジで一番歌いにくいところ、そのあたりをうろちょろするんです。音程がはずれないように、必死で練習していたら喉をやられました。(笑)」 ![]() 事務所のグランドピアノに座って
──お歌いになっている時は、楽しいですか。 「スポーツといっしょです。やっているときは苦しい。でもその後の充実感、爽快感は言い知れないですよね。」 ──お話、ありがとうございました。 演劇的組歌曲『悲歌集』再演予定
2007年5月30日(火)津田ホール
2007年6月1日(金)静岡音楽館AOI
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