稲葉友主演、鄭義信演出・舞台「エダニク」|THEATER

稲葉友主演、鄭義信演出・舞台「エダニク」|THEATER

THEATER|再演を重ねる名作「エダニク」「生」と「死」そして、「生体」と「物体」の対比が物語を紡ぐ鄭義信氏が演出を務める舞台『エダニク』が浅草九劇にて上演される。本作品は2009年に横山拓也氏が書き下ろし、第15回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。再演を重ね多くの評判を呼び、横山戯曲史上最も評価の高い作品となっている。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)インパクトあるビジュアルも注目鄭義信氏が演出を務める舞台『エダニク』が浅草九劇にて上演される。本作品は2009年に横山拓也氏が書き下ろし、第15回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。再演を重ね多くの評判を呼び、横山戯曲史上最も評価の高い作品となっている。ある日、屠室で厳重に管理されているはずの、牛の延髄が紛失。この事件をきっかけに、初対面である取引先新入社員と加工センターの職人二人は、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など、各々のアイデンティティに関わる問題をぶつけ合い議論を白熱させる。「生...
日本初の360°回転劇場が魅せるシェイクスピア『メタルマクベス』disc3

日本初の360°回転劇場が魅せるシェイクスピア『メタルマクベス』disc3

LOUNGE|劇団☆新感線「メタルマクベス disc3」劇団☆新感線によるシェイクスピア「メタルマクベスdisc3」2006年に劇団☆新感線で初となるシェイクスピア「メタルマクベス」が公演されてから12年。ことし、この劇にアレンジを加えた舞台の最終シリーズ“disc3”が12月31日まで、豊洲のIHIステージアラウンド東京にて公演されている。Text by OPENERS特殊な舞台で展開される物語1980年の旗揚げ以降、独自のエンターテイメント性をもって広く支持される劇団☆新感線。彼らが2006年に宮藤官九郎と初タッグを組んで上演した初のシェイクスピア劇「メタルマクベス」を、アジア初となる360度全部が舞台の「IHIステージアラウンド東京」向けにキャストやストーリーのアレンジを加えた、新しい「メタルマクベス」が今年一杯公演されている。7月のdisc1、9月のdisc2に続いて、このdisc3がシリーズ最終公演だ。ストーリーは、マクベスの話を、戦争で荒廃した西暦2218年に置き換えて...
阿佐ヶ谷スパイダース公演『MAKOTO』|THEATER

阿佐ヶ谷スパイダース公演『MAKOTO』|THEATER

THEATER|新生阿佐ヶ谷スパイダース第1弾 2年間企画を温めてきた新作公演劇団・阿佐ヶ谷スパイダースの新作『MAKOTO』が公演される。阿佐ヶ谷スパイダースが“劇団”として再始動してから初の舞台となる。長塚圭史氏が2年間企画を温めてきた物語だ。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)失意の漫画家を取り巻く市井の人々と家族の物語1996年に、毎回キャストを集めて新作を発表する“演劇プロデュース・ユニット”として旗揚げされた 阿佐ヶ谷スパイダース。2017年5月には、演劇というものの自由、そしてより幅広い活躍を目指し、“劇団”として活動を開始した。阿佐ヶ谷スパイダースとして26作品目となる新作『MAKOTO』は、作・演出・出演を担当する長塚圭史氏が2年間企画を温めつづけてきたのだという。医療事故で妻を失った自称漫画家。失意の漫画家は妻との思い出を燃やしてゆく。すると思い出は消えるが、代わりに強大な力が漲り怪事件を起こしてゆく。漫画家の言う通り、その悲しみは日本...
カムカムミニキーナ公演『蝶つがい』|THEATER

カムカムミニキーナ公演『蝶つがい』|THEATER

THEATER|蝶のように、マイベイビーカムカムミニキーナ第66回公演カムカムミニキーナ66回目の作品となる『蝶つがい』が東京・大阪で開催される。北陸の伝承からインスピレーションを受けたユニークな作品だ。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)北陸に伝わる伝承を土台にした新作1990年の旗揚げ以降、松村武氏を中心に個性的な演劇を世に送り出し、高い評価を得ている劇団カムカムミニキーナ。66回目の作品となる『蝶つがい』は、北陸に伝わる伝承をユニークに描く。気候は何者かに操られていた。真冬の北の大地に吹く海風は突き刺すように冷たくて、多くの者達は貝のように口を閉ざした。「私は貝になりたい」。貝になった人々は次々と死に、その死体の山が幾重にも層をなして貝塚となったものが、後の世に発見されて社会の教科書にまで載ったことで、彼女は学ぶことができた。彼女は人々をだまさねば救えないと考えた。大きな蛤をいくつも煮詰めて、その吐息を集めたガスで、皆に束の間の幻を見せた。やがて貝殻は...
豪華キャストが贈る青春群像劇「流山ブルーバード」|THEATER

豪華キャストが贈る青春群像劇「流山ブルーバード」|THEATER

THERTER|社会からこぼれおちそうな若者と周りの人々が送る 赤堀雅秋氏の書き下ろし最新作ユニークな世界観で人間の本質を描き出す赤堀雅秋氏の書き下ろし最新作『流山ブルーバード』。出演は、賀来賢人ら実力派若手俳優が集結。個性豊かな大人たちが脇を固め、一筋縄ではいかないキャスト陣が、無骨で繊細な、赤堀ワールドに挑む。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)笑えない喜劇。笑うしかない喜劇。映画『葛城事件』や、舞台『世界』などで人間の根底にある無様さや滑稽さをあぶり出し、残酷さや狂気までも丁寧に描き独特の世界観を構築する赤堀雅秋氏。本作『流山ブルーバード』は、氏の書き下ろし最新作だ。千葉県流山市を舞台に、いまにも社会からこぼれ落ちそうな4人の若者と、彼らを取り巻く冴えない大人たちによる青春群像劇だ。東京にもほど近い地方都市。この町の半径3キロ圏内でくすぶっている4人の若者。東京へ出ていく気力もなく、町を抜け出そうにも抜け出せない、「ダメな」4人と、彼らを取り巻くろくで...
ブロードウェイミュージカル「レント」、2018年夏来日決定|THEATER

ブロードウェイミュージカル「レント」、2018年夏来日決定|THEATER

THEATER|2016年には連日ソールドアウトした傑作ブロードウェイミュージカル「レント」、2018年夏来日決定2016年に初演から20周年を記念して開催されたミュージカル「レント」の日本公演。2018年に再公演が決定した。新キャストのエネルギッシュなステージは、観客を熱狂させるだろう。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)1996年にニューヨークの小劇場でオープン後、2ヶ月でブロードウェイに進出。ビューリッツァー賞、トニー賞、オビー賞など各賞を総なめにし、世界中にレントヘッズと呼ばれる熱狂的ファンを生んで、まさにミュージカルの歴史を変えた「RENT」(レント)。プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をもとに、エイズ、ドラッグ、同性愛、友の死・・・。さまざまな問題を抱えながらも夢を諦めず懸命に生きる若者たちの姿を描いたストーリーと、それを包み込む美しい音楽は高い評価を得た。2016年に初演から20年を記念して開催された日本公演では、連日ソールドアウト。新世代のエ...
ダウン症や知的ハンディのある人たちによる演劇『21番目の素敵な出逢い』|THEATER

ダウン症や知的ハンディのある人たちによる演劇『21番目の素敵な出逢い』|THEATER

THEATER|好評のため再演が決定新メンバーも加入し、新たな見どころが満載ダウン症のある人による演劇『21番目の素敵な出逢い』が、2017年7月22日(土)に再演される。演劇だけでなく、ソーラン演舞や、楽曲演奏など見どころ満載なパフォーマンスに注目だ。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)「命の誕生」をテーマにした感動作ダウン症とは、体細胞の21番目の染色体が 、通常より1本多いことから発症する先天性の疾患のこと。最初の報告者である英国のダウン博士にちなんで命名された。知的障害や、心疾患を伴うこともあるが、ほとんどの人が普通に生活を送っている。2016年3月5日に、ダウン症や知的ハンディがある人たちによる演劇『21番目の素敵な出逢い』が公演。大変な好評となり、この度「再演を」というたくさんの声に応えて再演に至った。「命の誕生」をテーマにしたオリジナル脚本の演劇となる。今回は新メンバーも加入し、新たな見どころが満載。夕方の部のみ、演出とゲストによるアフタートー...
カムカムミニキーナ公演「狼狽~不透明な群像劇~」|THEATER

カムカムミニキーナ公演「狼狽~不透明な群像劇~」|THEATER

THEATER|その刹那、彼らは一様に、狼狽の色を隠せなかったカムカムミニキーナ作品64作品目劇団カムカムミニキーナの新作公演「狼狽~不透明な群像劇~」が東京、大阪、三重で開催する。三重での公演は初めてのこと。また姜暢雄氏、新谷真弓氏、多田香織氏らカムカムミニキーナ作品初出演のゲストを迎える。劇団旗揚げ27年目の今年は、挑戦の年となる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)新たな挑戦を盛り込んだ今作1990年に早稲田大学演劇サークル「演劇倶楽部」のメンバーを中心に旗揚げされた劇団、カムカムミニキーナ。旗揚げ以来、主宰の松村武氏が全作品の作・演出を担当している。八嶋智人氏、山崎樹範氏ら映像でも活躍する個性的な役者が顔を揃える。ハイテンションかつテンポのよい笑いで壮大な物語へ観客を連れ去る独特の作風と、演劇ならではの表現にこだわった演出に定評があり、2016年には劇団初のホラー大作に挑むなど、演劇に対してあらゆるアプローチでその魅力を表現している。64作目となる新...
劇団カムカムミニキーナ本公演「野狂~おのしのこし~」|THEATER

劇団カムカムミニキーナ本公演「野狂~おのしのこし~」|THEATER

カムカムミニキーナが贈るホラー作品劇団カムカムミニキーナは藤田記子を座長に抜擢した、コメディとホラーを組み合わせた「野狂~おのしのこし~」を上演する。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)演劇ならではの世界感を伝えるカムカムミニキーナ「カムカムミニキーナ」は、1990年に早稲田大学演劇サークル「演劇倶楽部」のメンバーを中心に旗揚げされた劇団。以来、主宰の松村武が全作品の作・演出を担当してきた。俳優陣には、八嶋智人や山崎樹範ら、映像でも活躍する役者が名を連ねる。ハイテンションかつテンポのよい笑いを含んだ物語を展開し、独特の作風と演劇ならではの表現にこだわった演出を特徴とする。2010年には旗揚げ20周年を迎え、翌2011年、松村は東日本大震災に真摯に向き合い、その想いを作品で表現。鎮魂と演劇をテーマに「かざかみパンチ」を書き上げ、メディアなどにも取り上げられた。25周年を迎えた2015年には、八嶋智人が座長を務めた「スワン・ダイブ」、また、山崎樹範が座長を務めた...
「融解する境界」をテーマに演劇やダンス、美術、音楽などを上演「フェスティバル/トーキョー15」|THEATER

「融解する境界」をテーマに演劇やダンス、美術、音楽などを上演「フェスティバル/トーキョー15」|THEATER

THEATER|「融解する境界」をテーマに演劇やダンス、美術、音楽などを上演国際的な舞台芸術フェスティバル「フェスティバル/トーキョー15」国際的な舞台芸術フェスティバル「フェスティバル/トーキョー15」が、10月31日(土)に開幕。今年は「融解する境界」をテーマに12月6日(日)まで、国内外の多彩な舞台はもちろん、シンポジウムやトーク、講座などさまざまなプログラムが展開される。Text by YANAKA Tomomi過激で美しい表現でヨーロッパを席巻する鬼才アンジェリカ・リデルが初来日演劇やダンス、美術、音楽など、多彩なアートに出合うことができる「フェスティバル/トーキョー」が8回目の開催を迎える。今年もまた、国内外の注目のカンパニーやアーティストが招聘(しょうへい)され、「融解する境界」をテーマに主催12演目をはじめ、多彩なプログラムが用意された。主催プログラムでは、オープニングを飾る「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」を10月31日(土)、11月1日(日)に...
“大人のファンタジー・バレエ” 新国立劇場バレエ団版「ホフマン物語」上演|THEATER

“大人のファンタジー・バレエ” 新国立劇場バレエ団版「ホフマン物語」上演|THEATER

THEATER|新国立劇場バレエ団、シーズンの幕開けはピーター・ダレルの代表作大人のファンタジー・バレエ「ホフマン物語」上演英国の偉大な振付家ピーター・ダレルのドラマティック・バレエが新国立劇場に初登場! オッフェンバック作曲の多様でうつくしい音楽と、新国立劇場バレエ団オリジナルの美術と衣裳に彩られた詩人ホフマンの恋物語が“共演”する、新国立劇場バレエ団版「ホフマン物語(Tales of Hoffmann)」が、新国立劇場 オペラパレスにて10月30日(金)からスタートする。Text by KAJII Makoto(OPENERS)英国バレエを代表する“男が主役”の物語主人公ホフマンの恋愛遍歴を通じて、多彩で濃密な人間ドラマを描いたピーター・ダレルの代表作「ホフマン物語」。圧倒的に女性が主役のバレエ作品が多いなか、ホフマン物語は男性を主役に据え、タイトル・ロールにもなっているという異色の作品。さらに、ドラマ性の高さと多彩なスタイルのバレエシーンが同時に楽しめるのも魅力だ。英国バレエ...
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