新しい才能になにが起こっているか?

SPECIAL Vol.7 KITAHARA Toru [POPEYE]

SPECIAL Vol.7 KITAHARA Toru [POPEYE]

2008年の春と夏ディオール オムへの妄想文=北原 徹(ポパイ副編集長)Photo by HOCGEN(Friday)人はどこから来て、どこへ行くのか?自らの脚で立ち、行く末を知らぬうちに、人生という名の列車に乗り込む。人はそれを運命(さだめ)と言う。若く、そしてまた自分を信じて疑わない者が言った。「レールの敷かれた人生なんてクソくらえ! 俺は俺の道を行くんだ!」などと医者である父の背中に反抗を投げつける。やがて彼に内包された“Rage Against the Machine”はピークに達し、夜の学校で窓ガラスを割ったり、盗んだバイクで走り出してみたりするのである。(って、何で医者の息子? 何で尾崎豊?)まあ、それはいいとして、時として、人は自分で選んだ出来事が運命にレールを敷いてしまうことがある。──ふと入ってしまったボート部。高校の時だ。対戦相手もあまりいない高校のボート部。わずか二勝。結果、全国大会へと駒は進む。光る大学ボート部スカウトの眼、眼、アイ。愛、燦々と。熱い男たちの...
SPECIAL Vol.8 Andy Summers

SPECIAL Vol.8 Andy Summers

祝 THE POLICE 来日!アンディー・サマーズ写真展開催“I'LL Be Watching You:Inside the Police 1980-1983”いよいよ14日に東京ドームのステージに立つTHE POLICE。バンド解散から25年を経て行われている世界41都市をまわる再結成ツアーの熱狂とあわせて、バンドメンバーであるギタリストのAndy Summersの写真展『“I'LL Be Watching You:Inside the Police 1980-1983”』が、六本木の未来画廊(ギャラリー/シャンパンバー)でスタートする。THE POLICEを内側から撮影した未公開写真が中心今回のAndy Summers写真展『“I'LL Be Watching You:Inside the Police 1980-1983”』は、TASCHEN社から発行されている写真集『“I'LL Be Watching You:Inside the Police 1980-1983”』をメ...
OPENERS GALLERY09 石井のりえ|illustrator

OPENERS GALLERY09 石井のりえ|illustrator

NEW CREATOR’S FILE Vol.9石井のりえ|illustratorイラストレーターになろうと思ったきっかけは?おさないころから本を読むことが好きだったことが、いちばんのきっかけです。大好きな作家さんの本を読みつづけていくうちに、「私も、この物語のつくり手の一部にたずさわってみたい」と感じはじめたのが、プロをめざすきっかけになったように思います。プロを実感した仕事は?新刊が出るたびに、自分の絵が本屋さんに並べられているときがいちばん実感するときであり、うれしい瞬間です!あと、以前は100%「ファン」でしかなかった大好きな作家さんの横に私の名前がちょこんと並んでいるときも、プロであることをひしひし感じます。自分の作風についての自己解説を「日本人の女」ということをつねに意識して描いています。肌の美しさや髪のしなやかさ、奥深さとエロチシズム、などなど……。あと、よくクライアントの方にオーダーされる「透明感」ですね。どこにでもいそうで、じつはいなさそうな。普通だけれど個性のあ...
NEW CREATOR’S FILE Vol.10 ヤブタ オサミ|Photographer

NEW CREATOR’S FILE Vol.10 ヤブタ オサミ|Photographer

NEW CREATOR’S FILE Vol.10ヤブタ オサミ|Photographerカメラマンになろうと思ったきっかけは?『TimeLife』の朝鮮戦争時代のドキュメンタリーポートレート、映画「The Killing Fields」(1984) を観て。プロを実感した仕事は?90年ごろロサンゼルスでHerb Rittsの撮影をみて、目で見た光とモノクロの写真になったときの光のちがいを感じた。自分の作風についての自己解説をいまの時代感の人間をだしたい。ファッションやグラビア、ポートレートなどのジャンルを超えた“写真”で。今回の作品群にタイトルをつけると?“トウキョウバニーガールズ”今回の作品のどこを見てほしいですか?約70人のバニーガールにふんしたポートレート。エロくて、エレガント。耳の似合わない女性はいない自分のライバル(カメラマンに限らず)ライバルは、いません。あまり人と自分を比較しないようにしてますこれから、こんな仕事をしていきたい具体的な仕事よりは、もっともっと写真を撮...
OPENERS GALLERY11 EIGHT|graphic designer

OPENERS GALLERY11 EIGHT|graphic designer

NEW CREATOR’S FILE Vol.11EIGHT|graphic designerグラフィックデザイナーになろうと思ったきっかけは?もともと美術系科目が得意だったので中学くらいの時期には漠然とですがクリエイティブな仕事をしたいと考えはじめていたと思います。具体的に考えはじめたのは20代前半頃で、当時渋谷の某ショップで働きながらグラフィティにハマっていた時期に、興味本位でMACをゲットして、バンド(BDB)のTシャツや、クラブのフライヤーなどをつくったりして、グラフィックデザインやDTPに興味を持ちはじめたことがきっかけだったと思います。プロを実感した仕事は?プロフェッショナルな人たちと一緒に仕事をしていくなかで、自分でも納得のいく仕事ができたとき。あと高価な書籍を経費で購入するときなど。自分の作風についての自己解説をグラフィティなどのストリートカルチャーからインスパイアされたイメージを自分なりにグラフィックデザインに落とし込んでいます。ひとつのスタイルに固執することが嫌...
NEW CREATOR’S FILE Vol.12 長坂芳樹|Photographer

NEW CREATOR’S FILE Vol.12 長坂芳樹|Photographer

NEW CREATOR’S FILE Vol.12_長坂芳樹|Photographer『10 YEARS AFTER』Yoshiki Nagasaka2005年の春、私は10年後の世界を撮影するためにノースウエスト18便のエコノミーシートに座っていた。B級映画のコメディーを1本とアクションを1本見終えたところで眠りに落ちてしまった。そう、日付変更線を越えてアメリカ大陸の上を飛んでいるあいだ、私は夢のなかで何かを探しているようだった。散らかった部屋や、喧噪の街を探しまわっていた。走り疲れ、そして途方に暮れているところで目が覚めた。いったい私は何を探していたのだろう。目が覚めてしまった私にはもう知るすべはない。寝ぼけている私に体格のいいキャビンアテンダントがシートベルトを締めるようにといった。もうすぐ懐かしいニューヨークなのだ。窓のシェードをゆっくり開けると眩しい朝日に照らされてマンハッタンが見えてきた。細長い台の上に積み木をギッシリと並べたようにビルが並んでいる。その中央に一際目立つ...
NEW CREATOR’S FILE Vol.13 ワタナベ/カズヒロ

NEW CREATOR’S FILE Vol.13 ワタナベ/カズヒロ

NEW CREATOR’S FILE Vol.13WATANABE/KAZUHIRO|PhotographerQ&Aカメラマン(作家ほか)になろうと思ったきっかけは?いろいろな所に行けたり、美しいモデルの撮影をしたり、それでお金がもらえるから。プロを実感した仕事は?アシスタント時代から常にプロフェッショナルは意識していました。それがゆえに、弊害もあったりしましたが、今現在はとてもニュートラルな場所にいる感じです。自分の作風についての自己解説を基本、ゆるいです。今回の作品群にタイトルをつけると?TEN,TEN,TEN.今回の作品のどこを見てほしいですか?カリフォルニアを一冊のサーフガイドを頼りに(この本がものすごくアバウト)家族で旅をしながら、写真を撮りました。旅先で出会った人びとや波、ランドスケープなど、友人へのスーベニア的な感覚でつくりました。見ていただいた方々にチルしていただきたいです。自分のライバル(同業者に限らず)自転車に乗るときの風今後の展望は?幸せに暮らしたいで...
NEW CREATOR’S FILE Vol.14|フォトグラファー川本史織

NEW CREATOR’S FILE Vol.14|フォトグラファー川本史織

NEW CREATOR’S FILE Vol.14KAWAMOTO Shiori|Photographerいま、あたらしい才能に、なにが起こっているのか? アキバで働く女の子たちから見るアキバの風景を切り取るフォトグラファー川本史織氏の作品を観る。川本史織氏に8つの質問──カメラマンになろうと思ったきっかけは?消去法。とはいえ、なにか道具や機械を触ってられるのがよかったんだと思います。写真から入ったのではなく、写真機から魅了されたので。現場で結果が半分出るところ。楽器と似てるところ(リズム、音、反応)──プロを実感した仕事は?『BRUTUS』No.545 「外国人に学ぶ京都案内」(マガジンハウス)自分の撮影した写真が表紙のアートワークで扱われ、車内吊りになり、書店店頭のPOPになってるのを見て「うぉぉぉぉ……」ってなりました(笑)。──自分の作風についての自己解説を一風景。頭のなかにあるイメージを映像化するのではなくて、いまそこにある現象を現像する感じです。──今回の作品群にタイト...
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