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古典がもつ機能性と意匠を探る TIME & STYLE 伊勢丹新宿店にて 「猿山 修」 展開催中 写真と文=猿山 修「さる山」 TIME & STYLE Tea Service制作手記から(猿山 修)禅宗で使用されている食器は、材質を鉄または土が本則とされ木製は禁じられているけれど、漆をかけたものは鉄製とみなすとして一般には黒塗りの漆器である、そうだ。つまり、鉄器に見せかけた代用品である。漆器の歴史において、繊細な挽き物の技術と落ち着いたなめらかな塗りによって金属器を模すという試みが繰り返しおこなわれた。このことは木の器を基本としてきた我々の感覚に、どのような影響をもたらしたのだろうか。 洋食器が、先行する金属器よって与えられた輪郭を追いながら発展し、陶器から磁器へと移りかわる過程で、より鮮明に、より薄く、より均一なものを求められてきた。和食器においては上記の点と重なりながら、さらに独特の要素が思い当たる。手取り感と軽さである。 ![]() ![]()
日本では、器を手に取り直接口をつける食事作法をもつけれど、箸を使う朝鮮や中国でも、これは無作法である。こうした習慣の背景には、熱が伝わりにくいという性質をもつ木の器を、我々が長い間使用してきたこともあるだろう。 日本の陶磁器には、土の性質からだけではない、これらの影響をみることができるのだ。この地で好まれる、無理に力がかかっていない曲線を描いた輪郭線。明確な線をもちながら柔らかさをもった面。手取りの軽さ。 漆器における、繊細な挽き物の技術と落ち着いた滑らかな塗りによって金属器を模す、という試みを磁器製品開発にもちこめないだろうか。輪郭を形成する無理のない線。明瞭に、けれども鋭くなりすぎない面のつながりや使い勝手に沿って配置された部分を追いつつ、古典がもつ機能性と意匠を探る。 今回の個展は、タイム アンド スタイルのコレクションのほか、岡田直人氏、 濱中史朗氏、井山三希子氏、佐藤江利子氏ら個人作家との共同作品など、猿山 氏の手がけたプロダクトを一堂に集めて紹介している。
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Gallery | さる山|猿山 修 TIME & STYLE 伊勢丹新宿店にて「猿山 修」展開催中 Ga...
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