西田 司と藤村龍至という、ともに1976年生まれの建築家による二人展が、横浜トリエンナーレの連動企画としてBankART studio NYKで開催中だ。
URBAN COMMONS=都市の共有物について、実際に都市に建築をする二人の建築家による省察。今回の展示方法はそれぞれの建築のプロセスを、模型や図面によってつまびらかにするというもの。
かたや、自身の標榜する「超線形設計プロセス」から生まれる模型の連なりが、ここではないどこか架空の都市のようでありながらリアルな都市の風景をつくり出している藤村龍至。こなた、建築が生み出す固有の風景を、展示空間の床面に大胆にも散りばめた図面と模型で表現、建築における多様性をそれが建てられる敷地や風景といったそこにあるものに具体的に結びつけた西田 司。
そんな異なる方法論で建築を語る二人の展示からは、異なることでこそ共存可能な、いまそこにある都市の多様なあり方とその問題点が浮かび上がってきているようにもみえる。
西田 司、藤村龍至という二人の建築家からのメッセージは、東京という都市に暮らす私たちにとっての、日々暮らすことの闘いへの静かな問いかけでもある。
協力・写真=西田司、藤村龍至建築設計事務所
まとめ、文=加藤孝司