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吉村靖孝建築設計事務所 提供
CASA NEWS
2011.04.15

ずっと使える住宅を被災者に

EX-CONTAINER PROJECT

建築家の吉村靖孝氏が「エクスコンテナ・プロジェクト」を立ち上げた。コンテナ規格ホテル客室ユニット設計のノウハウを活かし、海運コンテナの規格を流用した被災者のための住宅を作ろうというプロジェクトだ。
 
Text by OPENERS

あたらしい発想のコンテナ型住宅

東日本大震災から約1カ月。一部では仮設住宅への入居もはじまりつつあるものの、大多数の被災者はいまだ避難所での過酷な生活を強いられている。紙のポールでカーテンを吊り、避難所のスペースを区切る、建築家 坂茂氏の取り組みなど、衣食住の住においても、さまざまなアイデアで被災地を支援する試みが広がっているが、この「プロジェクト」では、常設並みの性能を有する住居を提供する。
 
住居は、海運コンテナそのものが使われるのではなく、その規格によって組み立てられる。コンテナを横並びにしたもの、上に積んで2階建てにするものなど、3タイプを想定しており、そのすべてに洗面、バス、トイレ、キッチン、居室がつく。

被災地などに建てられる仮設住宅の使用期限は通常2年。しかしこの移動可能なコンテナタイプの住居は、2年以上居住可能な設計になっており、ハコとしてそのまま常設にも転用することもできる。そのため、コスト面で従来のものより効率的だという。一般的な仮設住宅の建設コストは1戸当たり約300万円かかり、2年で撤去すると月額12万円以上のコスト。このプロジェクトでも建設コストを300万円を目標にするが、2年以上使うのはもちろんのこと、常設への転用、再利用も可能にすることでより低価格で効率的な住宅支援を目指す。また、住居は工場内ですべて組み立て、現地では設置するだけ。組み立て作業が省かれるのもコスト面で効率的だ。

HPではこのプロジェクトに対する寄付を募集中。設計業務はすべてボランティアでおこなわれる。

エクスコンテナ・プロジェクト


縦に2ユニットを積んだタイプ。写真=吉村靖孝建築設計事務所 提供
 
吉村靖孝|YOSHIMURA Yasutaka
1972年愛知県生まれ。2001年に吉村靖孝建築設計事務所の前身となるSUPER-OSを設立。住宅からホテル、美術館など幅広く設計を手がける。主な作品に「ベイサイドマリーナホテル横浜」「中川政七商店新社屋」などがある。
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