Web Magazine ウェブエンジニア募集中rumors.jp
OPENERS
About Site Map Mail Magazine RSS twitter.com/OPENERS_jp www.facebook.com/OPENERS.jp
FASHION/ファッション情報WOMENCAR/自動車情報WATCH & JEWELRYCASALOUNGESHIFT JAPAN!BLOG
2008.08.22

小さな本のための小さな展覧会──
石上純也氏インタヴュー

先月INAX:GINZAで開催された建築家・石上純也氏の展覧会は、小さなドローイングが空間全体を埋め尽くす印象深いものであった。
plants&architecture──植物が建築と等価値に空間をおおい、まだ見たこともない風景をつくりあげる。こんかいの展覧会を会場写真と石上純也氏の言葉でふりかえってみたい。

写真と文=加藤孝司
取材協力=建築家フォーラム



建築というはかなくて力強いものを

──展覧会のタイトルはとても印象的なものになりましたね

小さい本をつくることでなにか展覧会ができないかなぁ、ということが最初にありました。この空間にあった展覧会ということで大々的なことではないけれども、なにか記憶に残るようなものになればいいかなぁと。
小さい本といっても、まわりの空間とはある程度へだたりをもって見えてくるものが出来るのではないかと思いました。

──制作された小さな本自体も密度のある、とても美しい作品集になりそうですね

9月に行われるヴェネツィア・ビェンナーレのプロジェクトに結びつけて、いままでつくってきたプロジェクトを発展させてドローイングをつくっていくという本をつくりました。本はビェンナーレの会場で配布しょうと思っています。


今回ビェンナーレでは模型とかではなく、具体的な建築を展示することになりました。
建築の展覧会というと実際の建築ではなく、間接的に模型とか図面とかである建築をあらわすということがふつうだと思うのですが。それもよいと思うのですが、それと同時に具体的な新しい建築をつくりたいという考えがありました。

──今回の展覧会場の空間デザインのイメージはどのようなものですか

スタディ模型や制作過程といった、はっきりとしたイメージをみせていくというよりは、思考のなかに入っていって欲しいというのがありました。
発泡スチロールでつくった展示台の上にはいままでのいろいろなプロジェクトが描かれているわけですが、個々のプロジェクト自体をなまのまま見せるというよりかは、こんかいのビェンナーレとの関連性のなかで見せていきたいという考えがありました。
淡々と展示物を眺めていったときに、いままでつくってきた個々のプロジェクトがそれぞれに関連性をもちながら発展していくようなイメージです。


──床に記された矢印にしたがって展示を流れのなかで見ていったときに、多様性のある植物が描かれたそれぞれの小さなドローイングの連なりに、ある関連性のあるストーリーが生まれてくるような感じもしました

そうですね。ストーリーというほどではないにしても、それぞれのプロジェクト同士の関係性をつくっていくというか。なにかある固定したストーリーというよりかはプロジェクトごとのある関係性をつくっていくところで、その関係性のなかでプロジェクトを越えてそれを見る人になにかを感じて欲しいというのがありましたね。



建築は生活の道具でもあるが、ときに私たちの手にはとどかない崇高さや権力にも結びついたりする。建築は神に近づくための手段になった時代もある。パルテノンの神殿、ゴシック調の教会建築や絢爛豪華な装飾を競った宮殿、空想のなかのバベルの塔──。
石上氏がイメージしつくりあげるラビリンスのようで豊かな建築空間。それは一見幻想的でおとぎ話の夢のようにはかなく美しい世界だ。
しかし、建築がたち現れる空間全体をイメージし、強度をともなった思考のなかから生まれてくる石上氏の実際の建築は、力強さとともに崇高さにも似た建築のあるべき原初の姿を備えているようだ。
建築という思想とも哲学とも呼びうるものを根源からゆさぶる力強さが、こんかいの石上氏のドローイングのなかから見えてきた。




INAX出版
「現代建築家コンセプト・シリーズ 2」
「石上純也-ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと」


2008年9月1日刊行予定






石上純也
いしがみじゅんや。1974年、神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年、石上純也建築設計事務所を設立。
9月11日よりヴェネチアで開催される1895年創設の歴史ある国際展、ヴェネツィア・ビェンナーレ建築展の日本館展示を担当。現在もっとも国際的な活躍が期待される日本の建築家の一人。

これまでの詳しいプロジェクトについてはこちらまで──
http://openers.jp/interior_exterior/index/junya_ishigami.html
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
 
LINK/関連リンク


ACCESS RANKING/アクセスランキング
 
 



RECOMMENDED/おすすめ



Fortune-Telling FOR OPENERS! 毎日の12星座占い&ハワイアン マナ カード&タロットカード
上へ戻る    
HOMECASACASA News > 小さな本のための小さな展覧会──石上純也氏インタヴュー