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KENZO PARFUMS|ケンゾー パルファム
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──フォトグラファーに依頼したんじゃないんですか?
ウチのスタッフが夜の新宿や六本木、青山をまわって撮影しました。光の矢のように見えているのは、このオフィスから首都高速を撮ったものです。 ──その方法もまた斬新ですね。 一発撮りではなく、いろんなカットを合成してコラージュに仕上げてあります。そのほか、パッケージにかんしてはロゴを入れるための白いスペースをどうするか。ボトルについては当初から有り物でいくことが決まっていましたが、キャップをグロスにするかマットにするかなど、パトリックといっしょに細部を煮詰めていきました。僕としてはめったにやらないことなんだけど、彼に自分のマックのとなりに座ってもらって、あれこれ固めていった感じでしたね。 |
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TOKYO BY KENZOのボディとなった製品たち
左|KENZO POUR HOMME(1991) 中|KENZO POUR HOMME リニューアル(2001) 右|TOKYO BY KENZO(2007) |
──撮影にかんして何か指示を出しましたか?
写真セレクトはしましたが、特別な指示はしなかったですね。夜のTOKYOに繰り出して、パトリックが勝手に撮っていました。 ──佐藤さんにとって、TOKYO BY KENZOはかなり楽しい仕事だったようですね。 やっぱりパトリックの功績が大きいと思うんですが、世知辛くないんですよ、今どき珍しいくらいに。形式ばっていないし、なによりこの仕事は人ありきだという部分を大事にしている。KENZO PARFUMSというブランドの大きさ、余力のもちように感銘を受けました。 |
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広告イメージ
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──世知辛くない、という言葉は刺さりますね。
香水って、感覚的なものじゃないですか。香りという曖昧なものを的確にイメージさせるためのパッケージやボトル、それらすべてのビジュアルは本当に重要ですよね。香り自体の印象を左右しかねない。だから時間をかけてじっくりつくり込むというのは、夢を売るブランドビジネスの根幹にかかわるわけです。ひとつの香水をつくったら長く売りつづけていくので、それが生まれる過程に余裕をもつことの大事さを、あらためてパトリックに教わった気がしますね。TOKYO BY KENZOは、KENZO PARFUMSがはじめて外部のアートディレクターを起用した商品らしいんですよ。発表されたときのリリースには、「高田賢三さん以来のコラボレーション」と書いてあったんですって。日本人としては、そういう表現に不思議さを感じるけれど、光栄なことではありますよね。 |
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佐藤可士和
1965年東京生まれ。博報堂を経て「サムライ」を設立。スマップのアートワーク、明治学院大学のブランディング、NTT docomo「FOMA N702iD / N703iD」のプロダクトデザイン、ユニクロNYグローバル旗艦店のクリエイティブディレクション、国立新美術館のVIとサイン計画など、進化する視点と強力なビジュアル開発力によるトータルなクリエイションは多方面より高い評価を得ている。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞ほか多数受賞。明治学院大学客員教授。著書に『佐藤可士和の超整理術』(日本経済新聞出版社)がある。 |