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2008.12.19

少年の頃に感じた風の記憶──
KENZOAIR


まるで青い空の一部を切り取り、三次元に落とし込んだかのような、ヒューマンタッチなフォルム。
空に戻してあげるかのように陽の光にかざすと、ボトルの内側に封じ込まれた「青色」が透かされることによりその美しさは増し、繊細な色づかいはどこまでも空に続いているかのようだ。
眺めているうちに、不思議と懐かしい気持ちになってくるのはなぜだろう。

文=武井正樹



少年の頃に感じた風の記憶を探して──

「FLOWERBYKENZO」の発表から3年後の2006年、「KENZOAIR」は誕生した。
コンセプトは「少年の頃に感じた風の記憶」。
そんな抽象的でノスタルジックなテーマであるこのプロダクトは、誰もが感じる憧憬を視覚と嗅覚に転換する作業を得意とする、クリエイティブディレクター パトリック・グエージと、ひとりのイタリア人女性彫刻家との出会いによって具現されることとなる。彼女の名はローラ・デ・サンティヤーナ。

ガラス彫刻家との取り組み

出会いは突然にやってきた。「KENZOAIR」のボトルデザイナーの起用をめぐり、長いあいだパトリックがリサーチをつづけていたときのこと。新聞の片隅でローラ・デ・サンティヤーナの記事をみつける。彼女が手がけるガラス彫刻は、精緻で高度な技術や絶妙な色彩感覚で、地元イタリアでは賞賛をうけていた。
「彼女しかいない」。そう決めたパトリックはすぐにローラにアプローチし、ボトル製作に取りかかった。通常、フレグランスのデザイナーに彫刻家が選ばれることはまずなく、異例とも言える抜擢であった。


透けることで生まれる、「空のかけら」

「KENZOAIR」のボトルでメインの素材となるのは、高密度のすりガラス。前部にガラス、後部にプッシュボタンを擁したプラスティックを採用。素材のちがいが分からないほど、互いがもつ質感と線が見事に溶け合っている。
そのフォルムはいささかいびつで、ナチュラルで、まるで子どもの手で彫刻したかのよう。内部には青色が塗られ、天空に広がる色模様と同じく、微かなグラデーションが施されている。あたかも、手元に「空のかけら」が置かれているような錯覚さえ感じてしまうほどだ。

込められたストーリーとボトルを手にすると、かつての「風の記憶」が香りとともに蘇ってくる「KENZOAIR」。
KENZOの歴史をふり返れば、大人のなかに存在する「子供」を表現することは、「KENZOブランド」の"性格"ともいえる。
パトリック・グエージはこの「KENZOAIR」を通して、改めてKENZO PARFUMSがもつその"性格"と、自然体でいて、その感覚・直感に沿って純粋に楽しみながら進行される"モノづくりの姿勢"を、表現したといえるだろう。



KENZOAIR

価格
20ml|4725円
50ml|7350円
90ml|9450円

KENZOAIR EAU DE TOILETTE INTENSE

50ml|7350円

www.sokenzo.jp




kenzo


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