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artekから発表された坂茂氏の新作チェア
2009.06.05

ヤマダユウの「ミタヨサローネ」

2009ミラノサローネ観てある記(3・最終回)

 
ミラノサローネの最終回。予告したとおり、今回は日本人デザイナーの動向を。ただ、今年のエル・デコ インターナショナル デザインアワードで、デザイナー・オブ・ザ・イヤーに輝いた吉岡徳仁氏や深澤直人氏、佐藤オオキ氏率いるnendoなど、すでに世界的に評価を受けているお馴染みの日本人デザイナーや、TOYOTAやキヤノンなど、日本からサローネに出展している大メーカーの展示の紹介ではなく、若手のプロダクトデザイナーにスポットを当てようと思う。

文・写真=ヤマダユウ

まるでわがことのようにうれしくなった同世代デザイナーの活躍

2009ミラノサローネ|「COMPLEMENTARY COLORS」にて。 柳原照弘氏のテーブル
ミラノ中心部の、L'Archivolto Libreria Galleriaで開催された、日本人の若手デザイナー5組によるプロダクト展示「COMPLEMENTARY COLORS ~Missing Link of Design~」で、ディレクターの岡田栄造氏が投げかけたテーマは「補色」。
プロダクトデザインの禁じ手にあえて沖恵美子氏、坪井浩尚氏、倉本仁氏、参(mile)、柳原照弘氏が挑戦し、作品を発表していた。同世代のデザイナーがミラノで堂々と作品を発表している姿にはやはり勇気づけられる。
 
2009ミラノサローネ|参(mile)の椅子「graft」と照明「dusk」
また、参(mile)は、SUPER STUDIO内で開催された。世界24カ国で発行されているエル・デコが、各国の若い才能を一組選び紹介する展示会「Young Talents - ELLE DECO selections」でも、昨年のDESIGNTIDE TOKYOで発表した椅子「graft」と照明「dusk」を再披露。わざわざタイドのために製作し、東京で昨年発表した作品が、ミラノで展示されている姿はやはりうれしいもの。
上記の「COMPLEMENTARY COLORS」展や、現在、東京の21_21 DESIGN SITEで開催中の「骨」展など、最近の彼らの活動はもちろん、発表している作品内容の充実ぶりには、とくに目を見張るものがある。
 
2009ミラノサローネ|柳原照弘氏デザインによるOFFECTのソファ「Glow」
いっぽう、本会場フィエラ内では、スウェーデンの家具メーカー、OFFECTから柳原照弘氏のソファ「Glow」が発表されていた。こちらは3年前のタイドではじめて展示されたのがきっかけで、以後、紆余曲折を経て、今年ようやくOFFECTから発表、そして商品化される予定。
柳原くんとは同世代ということもあり、また上記のようないきさつもあり、まるでわがことのようにうれしくなった。また、「COMPLEMENTARY COLORS」展の、彼の作品もたいへん美しかった。さすが実力者、という感じ。

今年のDESIGNTIDE TOKYOはより一層がんばろう!

さて、それではミラノサローネの総括を、とも思ったが、考えてみたら、今年のサローネについて、ある程度まともな総括らしきものは前回、前々回で書いていきたとおりのような気がする。
あくまで個人的な総括としては、ただミラノの姿に憧れるわけでもなく、羨ましがるわけでもなく、ここ東京で一歩一歩、たしかな方向性のもとに進んでいくと思うし、僕らは僕らなりに進んでいくしかない、ということ。今年のDESIGNTIDE TOKYOはより一層がんばろう! そんなモチベーションをかき立てられる旅となったのはたしかだった。

3回にわたってお読みいただいたみなさん、ありがとうございました。(ヤマダユウ)

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