DINING CHAIR WITH ARMS & DINING TABLE : HIROSHIMA
2008.03.20
深澤直人と老舗家具メーカーが挑む
時代を超えて愛されるデザイン
待望の発表となった「MARUNI COLLECTION 2008 BY NAOTO FUKASAWA」。
OPENERSはプレス発表会に密着。前編でのデザイナー深澤直人氏にインタビューに続いて、中編では株式会社マルニ木工 執行役員開発本部長である山中 武氏にお話をうかがった。今回のプロジェクトの開発秘話とは?
文=武井正樹
Photo by KAWABE Yoneko
──深澤直人さんとの今回のプロジェクトですが、製造現場サイドではどのような雰囲気だったのですか
現場の雰囲気はとても良かったです。いままでの私たちのモノ作りは、まずデザイナーさんと開発担当者が中心となって、すすめてきました。しかし今回のMARUNI COLLECTION 2008 BY NAOTO FUKASAWA」は、最初から現場サイドの家具職人が参加し、深澤さんとコミュニケーションをとってモデルを作りました。「新しい木のイス、家具を作りたい」という熱い気持ちが一致しました。
SINGLE SEAT SOFA&STOOL:TRADITIONAL SERIES
──とくに「HIROSHIMA」のダイニングチェアは技術的には困難だった箇所も多かったのではないですか
強度、細部のライン、つなぎ目など確かに技術的な面で難しいところは多かったです。
モデルも4、5個は作りました。緩やかな形状を出すには、まるで「線を溶かしていく」ような、慎重な作業が要求されます。ですが私は技術者の経験に基づく知識を信じていましたから、「とにかくやってくれる」と。
──出来あがってみて社内ではどのような声が挙ったのですか?
もともと私たちは古くからある家具メーカーとして、ときに装飾性が高すぎるゴテゴテしたものもつくってきました。ですが今回のプロジェクトを進めていく中で、「やっと自分たちが作りたいものができた」と皆が口を揃えて言いました。いざ出来上がってみて、どのように量産するか新たな課題もでてきましたが、今は皆、目の色を変えて取り組んでいます。これからも「Yチェアを超える椅子」に挑んでいきたい。今回は「超える」要素を持ったイスができたと思っています。
DINING CHAIR WITH ARMS: HIROSHIMA
「MARUNI COLLECTION 2008 BY NAOTO FUKASAWA」が4月に発売決定!
後編(3月27日公開予定)では詳細をお伝えします。