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![]() ![]() 圧倒的な造形力。それに尽きます。
イタリアを代表するデザイン・ブランド《ダネーゼ》の魅力を探る特集、第2回目。 前回に引き続き、《ダネーゼ》総代理店「クワノトレーディング」の代表、桑野素弘さんに登場していただき、より具体的に同ブランドの製品デザインに対する思いをお聞きした。
――初期ダネーゼの魅力を教えてください。 ダネーゼは、50年代の好景気に湧いていたミラノで、1957年に誕生しました。 創業者であるブルーノ・ダネーゼとジャクリーン・ヴォドツのふたりを中心に、製品デザインの主軸を担ったのが、 ブルーノ・ムナーリとエンツォ・マーリでした。個人的な《ダネーゼ》の印象としては、70%はマーリさんが手掛けたもので占められますね。 彼のデザインの特徴、その凄さを説明するとしたら、圧倒的な造形力。それに尽きます。 マニッシュ、男っぽさ、格好よさ、でしょうか。 最初期の作品、鋼材を溶接してつくられた鉄の作品シリーズにもそれが発揮されていると思います。それから、16 匹の動物は外せません。 もはやイタリア・デザインのアイコン的な存在として語られていますよね。
ムナーリさんは、プロダクトとしてはメインのアイテムをデザインしていたわけではない。 《ダネーゼ》の特徴である、3つの商品ライン、通常の量産型の工業製品「PRODUZIONE」、芸術性の高いアート作品よりの限定製産品「EDIZIONED'ARTE」、子ども向けオブジェなどの「EDIZIONE PER IBAMBINI」を提案するなど、ブランドの方向性の決定という点でも大きく関わっていました。 手掛けた製品に関していえば、灰皿の「cubo」を例にしても、立方体に最低限の機能を落とし込んだミニマルなかたち。デザインとしては愛想がないというか、素っ気ない印象を受けるものが多いかな。照明「Falkland」は例外ですが。 ムナーリさんの作品で手元に置いておきたいものは、やはり「EDIZIONEPER I BAMBINI」のシリーズですね。 あと探しているのが、針のない時計「OraX」。収集家としては、じつはいまこれがいちばん欲しいんですよ! ![]() オフィスの棚に陳列された、桑野さんのコレクションの数々。
エンツォ・マーリのアクリルのキューブ型オブジェがこんなにそろっているのは、なかなか見られません。 しかし、デスクまわりの小物にしても、よくこんな 小さなものに情熱を注げたなぁと思いますよ。 どれもデザイナー側からして、決して利益率のよ い仕事ではないはずです。やはり、ブルーノ・ダネーゼとジャクリーン・ヴォドツの功績は大きいですよね。 ムナーリさんやマーリさんに、よくここまでやらせたなと。 企業とデザイナーの協力関係として、後にも先にもこんなかたちは出てこないんじゃないかな。 新たな才能とのコラボレーションで進化する、新生《ダネーゼ》
――現在の《ダネーゼ》についてと、今後の展開についてをお聞かせください。
91年に活動を停止し、2000年に新しく始動した《ダネーゼ》ですが、現在は、深澤直人、パオロ・リッツァルト、ジャームズ・アーヴィンの3人をメインに、イヴ・べアールなど才能豊かな若手の起用もしています。 人選に関しては、現在のオーナーで、デザイナーとしても活躍している、カルロッタ・デ・ベビラックァが決定しています。 商品構成としては、従来のラインアップや復刻モノに加え、現代の多様なライフスタイルやオフィス環境に合わせた、さまざまな製品がデザインされています。 深澤さんについては、銀座の松屋で開催した《ダネーゼ》展のディレクションをされたり、2004年のデザイナーズブロックでも《ダネーゼ》の展示を手掛けていただいたり(会場の入り口はムナーリの灰皿、cuboだった!)と、非常に関係が深い。 「BincanSystem」なども、海外でのセールスもとても好調と聞いていますし、《ダネーゼ》としても深澤さんを手放すつもりはないと思います。 いま、深澤さんの会場デザインで武蔵野美術大学にて《ダネーゼ》の大規模な展覧会が開催されています。これまで の活動を俯瞰できるだけでなく、貴重な作品を数多く目にできる絶好の内容となっていますので、ぜひ会場に足を運んで欲しいですね。
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