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![]() ティモ・サルパネヴァ | TIMO SARPANEVA
1926年ヘルシンキ生まれ。1948年、現在のUIAHの前身である応用芸術大学であるヘルシンキ美術工芸大学グラフィックデザイン学科卒業。
第2次大戦後フィンランド各地で戦後復興を目的にさかんに開催されたデザインコンペティションに、当時学生であったティモ・サルパネヴァも参加。1948年にリヒマキ・ガラス主催の国際コンペティションで第2等を受賞。 大学卒業後、フィンランドのガラスメーカーであるAhlstromに入社。1950年にフィンランドのガラスメーカーであるKarhula-Iittalaのデザイナーに就任。 カイ・フランクのプロダクトデザインとは対照的な、フィンランドの極寒地の分厚い氷の塊を表現したような、芸術的なガラスオブジェが評価され、1954年にはミラノトリエンナーレで金賞を受賞。 1956年にイッタラから発表された自身の代表作でもある、薄いガラスをもちいたテーブルウェアのiシリーズで自身2度目となるミラノトリエンナーレ金賞を受賞。 iシリーズにもちいられた美しい独特のカラーはiカラーと呼ばれ、フィンランドの長い冬の光と影を映しだしているようにも見える。 現在までイッタラのトレードマークとして親しまれているイッタラの“iマーク”はこのiシリーズ発表のためにティモ・サルパネヴァ自身がデザインしたもの。 1950年代はカイ・フランク、タピオ・ウイルカラらとともにフィンランドのデザイン力の高さを世界に知らしめた。 なかでもサルパネヴァは1950年代当時30歳そこそこ、若くして名声と富を手に入れたといえよう。 フィンランドの気候風土を反映した創作活動は、この国のガラス工芸を芸術の域にまで高めたものとして世界中でも評価が高い。 フィンランド最大のガラスメーカーであるイッタラで、日常品のガラス製品のデザインを数多くをてがけた。 また彫刻的なフォルムをもったオブジェのデザインは芸術品としての価値を持ち、そのいずれもが高い評価を持つ天才肌のデザイナーであった。 1960年に現在イッタラより復刻販売されている鋳鉄鍋のキャセロールを含むシリーズをフィンランドのW.Rosenlew & Coより発表。特にキャセロールはサルパネヴァのガラスオブジェを思わせる造形的な木のハンドルがつき、それで鍋蓋を開けるという仕組み。フィンランド国内では記念切手の絵柄にもなった、まさにロングライフデザインである。 テキスタイル、陶磁器、ガラス、メタルウェアなど日用品のデザインも数おおく手がけ、カイ・フランクと共に人々に愛された芸術家肌のスタイリッシュなデザイナーである。 1960年代以降も数々の良質なデザインのプロダクトデザインを発表。 晩年にはよりアート作品に近い美術工芸品を数多く手がけた。1990年代にはイタリア・ムラノのガラス職人と手がけた作品がある。 2000年にはストックホルムデザインハウスから50年代のiシリーズのグラスを大きくしたようなティモ・タンブラーを発表。その作品は現在まで世界中の人々に親しまれている。 2006年永眠。
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