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2008.01.30

サラ・ホペア | Saara Hopea untrach

フィンランドの家具、ガラス、ジュエリーデザイナー。1925年南フィンランドのポルブー生まれ。
1946年、Central School of Applied Arts(応用芸術学校、現ヘルシンキ美術デザイン大学)を卒業。同年より、照明デザイナーであるパーヴォ・テュネルのオフィスに勤務。助手として家具や照明のデザインなどの仕事にたずさわる。

1952年フィンランドを代表する工業デザイナーであるカイ・フランクと、ヘルシンキ中心部にあったアラビアショップとショールームのインテリアデザインの仕事で協働、同年フランクの招きでガラスメーカー「ヌータヤルヴィ社」に入社。
ヌータヤルヴィでは日用のためのガラス製品のデザインとともに、展覧会やショップのインテリアデザインも手がけた。
彼女の作品集でも見ることのできる、ガラス製品を美しくみせる効果的なインテリアデザインはいま見ても新鮮だ。

フランクの有名なカルティオタンブラーのための、イラストが描かれたギフトボックスや、ヌータヤルヴィ社のロゴマークにも使われた魚のイラストはサラ・ホペアのデザイン。
サラ・ホペアの仕事はブランドイメージを決定づけるCI(企業ロゴデザイン)や、パッケージデザインといった近代以降に企業戦略として一般的になった広告の分野でも、ヌータヤルヴィ社を印象づける役割を担っていた。

一般的にはカイ・フランクとともに1950年代に、フィンランドのガラス工芸の「ゴールデン・エイジ」を築いた女性デザイナーといわれている。
1954年ミラノトリエンナーレで銀賞を受賞した、当時としてはまだめずらしかったスタッキングすることを前提にデザインされたタンブラー、「no.1718」はサラ・ホペアの代表作。いまでも日本の食堂などでは、かたちを模したタンブラーが使用されている。
1957年には、同じくヌータヤルヴィから発表したリキュールグラスで同銀賞を再び受賞。

女性ながらの繊細な感性は、デザインされたプロダクトの色やフォルムに如実に生かされており、その才能はテーブルウェアやキッチンツールといった、生活に密着したもののデザインに遺憾なく発揮された。
ミラノトリエンナーレで金賞をいくつも受賞した1950年代のヌータヤルヴィの世界的な名声は、サラ・ホペアの存在を抜きにしては語ることはできない。

1959年にヌータヤルヴィを退社後は、ホペアの家族が経営するジュエリーメーカーでジュエリーデザイナーとしての活動をスタート。美しいモダンジュエリーをデザインした。そのほかにもテキスタイルのデザインなど幅広く活動した。

いつの時代も女性の仕事と生活のためのより良いデザインを手がけ、フィンランドでは一般の人々にも親しまれたデザイナーのひとりであった。1984年に永眠。

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