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![]() マルティ・ギゼ / Marti Guixe
マルティ・ギセは1964年スペイン・バルセロナ生まれ。
バルセロナとミラノでインダストリアル・デザインの専門的な教育を受け、1994年から2年間ソウルとバルセロナを行き来しながら、デザイン・コンサルタントとしての仕事に従事する。 1997年のSpamtというトマトを素材にした、軽食に関するリサーチに基づくインスタレーションから、現在知られているマルティ・ギセとしての活動をスタート。2000年にはドロ−グ・デザインのdo creatにも参加する。 おなじく2000年に発表されユトレヒト・セントラル・ミュージアムにも収蔵されている、マルティ・ギセの名を一躍有名にした「フットボール・テープ」は、さきに発表されたAutoband テープのコンセプトを派生させたものである。 サッカーボールのパターンをビニール・テープで表現し、それで包むすべてのものをサッカーボールという概念の枠に収める、ユニークでアヴァンギャルドなプロダクトである。ビニール・テープのプロジェクトには、あからさまなまでのコンセプトという概念が貫かれている。 ベルリンとバルセロナを行き来し、その場所ではなく心というイメージのうちに、内省的なデザインのためのヴィジュアルを確立する。 ギセはボヘミアンのような暮らしのなかに、ものの価値に根ざしたシステムづくりのためのプロセスを模索する。情報はもはやリアルにそこにいなくても、インターネットやマス・メディアを通していまここにいる自分が必要としているだけ手に入れることは可能だ。 2005年マルティ・ギセがディレクションを担当し、アムステルダムの芸術学館の1階にFood Facilityというコンセプチュアルなレストランを開いた。そこには料理を調理するための厨房がなく、お客は市内にあるレストランのテイク・アウト用メニューをわたされ注文する。それをフードDJが配達し、フード・アドバイザーによってお客に給仕された。 その風変わりなレストランはGoogleのロボット型検索エンジンに着想を得ており、コンピューターが世界中のウエブで公開されている情報のなかからキィワードにそった必要な情報を得るように、ギセのレストランは必要な情報をお客に提供するウエブサイトそのものになることによって、ほかのレストランからの料理の提供を受けてレストランとしての体裁をたもっている。 2007年のデザインタイドでは、絵を描くためのキャンバスを椅子の張り地に見立てたキャンバスファニチャーを発表。マルティ・ギセは消費中心の社会を椅子というメタファーに置き換え、機能にもオブジェにも集約されるプロダクトをつくることで自由を表現している。 食を最大の人間の最大の消費活動ととらえ、フード・デザインをテーマにインスタレーションを展開しているスペインのデザイナー、マルティ・ギセ。近年彼はex-designer = 元デザイナーを自称し、プロダクトデザインやクライアントの枠におさまらない自由な活動を展開している。 フードをテーマにした活動は2007年で10周年を迎えた。1997年にスタートした食べものに関するリサーチをまとめた「GuixeCookbook」という著作もあり、スペインという食の宝庫である国に生まれ、豊かな食文化のなかで育まれたギセの感性は、食についての膨大なリサーチのなかから、新たな消費の概念を見出すためのリサーチに余念がない。
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