2010年8月、サルヴァトーレ フェラガモが発表したあたらしいウィメンズのシューズコレクション「My Ferragamo(マイ フェラガモ)」。今回この発表を記念して、レディス のレザープロダクト及びシューズ部門のディレクターであり、フェラガモ家の一員であるジェームス・フェラガモが来日した。
Text by KOYANAGI Mika
Photo by YOSHIZAWA Kenta
フェラガモの美学と、次世代の軽やかさをミックス
──現代のニーズを反映した「快適さ」と、すべての女性に欠かせない「エレガンス」の両方を兼ね備えた「My Ferragamo(マイ フェラガモ)」は、サルヴァトーレ フェラガモらしさが凝縮されたコレクションだと思います。今回のコレクションをディレクションするにあたり、もっとも意識した点はどこですか?
ジェームス いちばん留意した点は、サルヴァトーレ フェラガモの美学を注入することです。フェラガモのシューズはハイクオリティで、歩きやすさにも定評があります。その美学を継承しつつも、「My Ferragamo(マイ フェラガモ)」では、モダン、ヤング、カジュアルなコレクションを目指しました。
──具体的にはどのように?
例外的に「My Joy(マイ ジョイ)」と名づけたバレリーナシューズには、履く悦び(=Joy)を、煌めくゴールドで表現し、現代性をもたせたシューズもあります。また、フェラガモのアイコニックなモチーフであるヴァラや、ロゴがあしらわれたオーナメントで、若々しさを演出しています。
──「快適さ」を実現するために取り入れたディテールはありますか?
ジェームス インソールにパディングを入れて、歩くときの衝撃を和らげています。今回は「軽さ」も重要なファクターであるので、「My Cloud(マイ クラウド)」というシューズには、マイクロラバーという非常に軽量なラバーソールを採用しています。また、ほとんどのシューズは、一枚のファブリックで作られているので、通気性も良く、足に負担をかけません。
──サルヴァトーレ フェラガモといえば、1927年の創業以来、つねに時代に沿ったクリエイションを発表していますが、今回のアクセシブルな価格帯も時代を反映した結果でしょうか?
ジェームス 実際、価格帯についてはあとから考えました。今回のコレクションで真っ先に考えたのが、カジュアルライフスタイルの提案ということ。「My Ferragamo(マイ フェラガモ)」はYour Ferragamoでもあり、履くひとのライフスタイルに彩りを添えるものであってほしいと思ったんです。たとえば、オーナメントの付いたシューズは、デニムにも合うし、オフィスにも履いて行ける。バレリーナシューズは折り畳むことができるので、旅行の良きパートナーとなる。そのような履く人の個性やスタイル、生活に沿うコレクションを発表したかった。それは、祖父から受け継いだ、“シューズは棚に飾るオブジェではなく、履いて歩くもの”という哲学が礎になっています。この哲学のもと、つぎのシーズンは、サンダルやトングなど、アイテム数を増やして展開する予定です。
James Ferragamo|ジェームス・フェラガモ
レディス レザー&シューズ プロダクト ディレクター/サルヴァトーレ フェラガモ イタリア
1971年11月7日、フィレンツェ生まれ。ニューヨーク大学ビジネススクールで財務、会計、国際ビジネスの修士号を取ったあと、サックス・フィフス・アベニューでの紳士製品のアシスタントバイヤー、民間金融機関のゴールドマン・サックスでの勤務を経て、1998年よりフェラガモ グループに入社。革製品の開発部門で勤務したのち、レディスのレザープロダクト及びシューズ部門のディレクターを務めている。
フェラガモ・ジャパン

0120-202-170