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![]() 男性的なシグネチャーへの深化Direction & Styling by SAKURAI Masayuki Photo by MANAKA Hiroshi (OTENTO KK)
ダミエキャンバスにはモノグラムキャンバスよりも長い歴史があることはご存じだろうか。 規則正しく並んだ方形がパリの街の敷石をも思わせるこのパターンは、今をさかのぼることちょうど120年前に2代目の当主、ジョルジュ・ヴィトンが“ダミエ・キャンバス”として特許を取得したもの。“モノグラム・キャンバス”が発案される10年前のことだった。当時から横行していたルイ・ヴィトンの、模造品対策としてそれは考案された。 このダミエ・キャンバスには、都会的なライフスタイルがイメージされるブラウンとベージュの“エベヌ”と、ビーチリゾートが似合うマリンブルーとアイボリーの“アズール”とがあった。 そして2008年8月、このラインナップに新たなバリエーションが加わる。 その名は“ダミエ・グラフィット”。控えめなコントラストをみせるブラックとグレーのコンビネーションが、陰影に富んだ表情を湛える新作は、ダミエ・キャンバスのなかでも都会的なイメージはそのままに、さらに男性的な魅力を増した“ニュー マスキュリン シグネチャー”として位置づけられる。 静かな佇まいのなかにも芯の通った主張が感じられるダミエ・グラフィットは、なめらかなブラック・レザーと光沢感のあるパラジウムの金具が配されることにより、都会的でシックなファッショナブルさにコスモポリタンな現代性も加味されている。 展開されるアイテムはメンズのシューズからプレタポルテ、ジュエリーやアクセサリーにまで及ぶ。ルイ・ヴィトンの新しいアイコンと呼ぶにふさわしい幅広いセレクションとなった。 美しいフォルムと機能性が見事に融合したダミエ・グラフィット。その製品の一部をご紹介しよう。 たっぷりとした収納力の「キーポル・バンドリエール55」。ボックス型が使い易い「グリモ」。同じく定番として、トロリーケースの「ペガス60」にもこのパターンは用いられた。 新しいモデルとしては、ファスナーの開きが大きくものの出し入れが容易な、スポーツやトラベルなどオケージョンを選ばない「ロードスター50」や、ソフトタイプのブリーフケースなどがある。ほかにスクエア型のレトロなスタイルにファスナー付きのフロントポケットがアクセントとなった、シティバッグの「イオ」も発表される。 加えてスモールレザーグッズでは、ウォレットやカードケースなど定番の製品も展開され、ハードトランクはスペシャルオーダーによる受注が可能だ。 居丈高ではないが存在感のあるマスキュリニティのしたに、チェッカーボードのパターンが想起させる懐旧の思いを潜ませている――そんな寡黙な大人の男性にこそ手にしてもらいたい新たな定番である。
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