“ブリオーニ”いう名を聞いたとき、おそらく男の誰もが思い浮かべるのが「世界最高峰の服」ということではないだろうか。
事実、その技術は世界屈指だ。だから数多の大スターたちもが服を仕立ててきた。つまりホンモノの男の認めるホンモノの服なのだ。
そしてそんなブリオーニの素晴しさは、既製服でも味わうことができる。素材や仕立ての完成度の高さが、まったく同じなのだ。
では、それはなぜなのか──。実はそこのところにこそ、ブリオーニの本当の素晴しさや味わいが秘められているのだ。
文=福田豊
写真=川口賢典(アナーキック エージェンシー)
スタイリング=桜井賢之(ViVid)
ヘア&メイクアップ=MASAYUK(I ザ・ボイス)
モデル=Yaron
“ブリオーニ”が服飾史に果たした役割は「革命」というべきものだ。
なぜならブリオーニは、オーダーメイドを正統とする男のスーツを既製服にしたのだからである。
とはいえ、スーツを既製にしたのはブリオーニが最初ではない。ブリオーニの創業は1945年。しかし19世紀中ごろには、イギリスやアメリカですでに既成スーツの会社がいくつも誕生していたのである。
だからブリオーニは革命なのだ。普遍的なスタイルでありながらも、その原点にはモードの先進性ももつ。そしてそれだから、ブリオーニはどんな男も美しく見せてくれる。そういう素晴しいブランドなのだ。