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![]() TAISHI NOBUKUNI 2010AWコレクション
連載|信國太志 第9回 追悼 マルコム=マクラーレン 文=信國太志
写真=岩澤深芳(モデル)
原恵美子(ポートレイト)
“死ぬには早いけど、生きるに長すぎる”という叫び心身の節制の名のもと清らかな志向ゆえ押し隠していたルーツ。そんな“らしさ”は両親、彼らからさずかった身体、育ち、環境、青春として、じつは救うべき大いなる地球以前に、大切な資産としていとおしく思えるのです。そんな叫びがふつふつと心の奥から聞こえてくるとき、そのリズムはロックンロールであり、その香りは甘いポマードで、その光はヴェルベットの光沢でした。福岡・久留米のハチヤというお店で中学生お断りの看板の向こうに見たドキドキする世界(いま思えば、中学生に服を売る最高の手法ですが)。そんなリズムが自分の血のようなブリティッシュのテイストとかけ合わさったとき、TEDDY BOYSが頭のなかで踊りだしました。“死ぬには早いけど、生きるに長すぎる”と叫びながら。 そしてできあがった秋冬コレクションは、僕の2度目のデビュー作といえるくらい自分でも気にいってます。 そんなコレクションの展示会でかける音について考えたとき即座に思い出したのは、マルコム=マクラーレンが彼の店『Too Fast to Live Too Young to Die』でかけていた音のコンピレーションでした。それからの数日は頭のなかでもそれらの下品で猥雑なビートの繰り返しです。来場する知人にはそのCDのコピーをあげたりもしていました。 そんな日のことです。マルコムが逝ってしまったのを知ったのは。
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