2011.03.31
SLOWEAR|スローウエア
パンツ、ニットウェアのパイオニアグループ
新ショールームオープン記念、グループオーナー来日インタビュー(1)
「INCOTEX(インコテックス)」「ZANONE(ザノーネ)」「GLANSHIRT(グランシャツ)」「MONTEDORO(モンテドーロ)」の4ブランドを抱えるパンツ、ニットウェアのパイオニアグループSLOWEAR(スローウエア)。トレンドに左右されることなく、上質な素材をもちいた“長く愛せる”デザインと確かな製品づくりはヨーロッパを中心に世界中で愛され、現在30ヵ国以上での販売を展開する。そんな同グループの躍進を支えているのが本国であるミラノ、ニューヨーク、そして日本に置かれた3つのショールームの存在だ。あたらしいアイテムはまずこの場所から発信され、その後販売店舗やメディアをとおして消費者の目に触れることとなる。このたび装いをあらたにスローウエアジャパンのショールームが移転オープン。これを記念し、本国よりスローウエアグループオーナーであるロベルト・コンパーニョ氏が来日した。そこでOPENERSではインタビューを敢行、グループの世界観を表現しているというショールームのデザインについて、そして今後の展望について聞いた。
Text by OPENERS
Photo by TAKADA Midzuho
いろんなものが混在したようなところが東京らしい
|
スローウエアグループオーナー ロベルト・コンパーニョ氏
|
──あらたなショールームを構えるにあたり、なにかきっかけがあったのですか?
すでに日本ではお客さまにも取引先にも広く認知され、我われとしても日本市場に対して非常に満足するとともに、期待もしています。だからこそ、こうした投資を日本のこの地におこなうべきだと思ったんです。以前のショールームは7年前に作られたのですが、100平米ほどしかなかありませんでした。しかし今度のショールームは倍の広さがあります。それで決めました。
|
──デザインコンセプトは?
ショールームもリテールのプロジェクト
(Officina Slower)についても、Carlo Donati(カルロ・ドナティ)というイタリアの建築家/デザイナーの方に任せています。ひとつの流れやフィロソフィのもと、いろいろなデザインやコンセプトを作ってもらうのですが、重要なポイントは微妙なアジャストをすることなんです。
70〜80パーセントを占める大枠の部分は変わらないんだけど、あとの20〜30パーセントのアロウワンスの部分は、東京は東京という街のイメージをプラスする
──日本という国のイメージではなくね。ここが置かれている環境であったり、そういった部分で調整をするんです。だからどこのショールームも似たイメージだけど微妙に異なるんです。
東京のもつ神秘性というか、おもしろいところ……ほかの国とはあきらかにちがう個性
──このショールームのあるビルは比較的あたらしく、コンクリート壁のモダンな作りなんですが、ふと向かいを見ると昔ながらの小さな家が立ち並び、軒先には洗濯物が干してある。でもちょっと先を見やれば六本木ヒルズなどの高層ビルが聳え立ち、その手前には高速道路が二本も空を走っている。それから電線がそこらじゅうに張り巡らされてる。こうしたいろんなものが混在したところが東京らしいイメージ、そして魅力であり、そのなかにモダンなイメージのショールームが存在する、というシチュエーションがとても気に入っています。
──「ひとつの流れやフィロソフィのもと」とありましたが、それはどういうものでしょう?
|
スローウエアというプロジェクトはファストファッションとは正反対のコンセプトを掲げています。“スローフード”“スローライフ”といった言葉を耳にしたことがあると思います。「スローウエア」というネーミングは、そうしたもののイメージにインスピレーションを得てつけられています。我われの考えは良い商品をずっと作りつづけること。シーズン毎に奇をてらったものを作るようなファッションではありません。2年も3年も着ても流行遅れにはならないような、“いいもの”を作る。たとえば一昨年買ったものと今年買ったものを組み合わせても非常によくマッチングができる、そうした考えが一番のコンセプトです。
|
|
ショップのプロジェクトを見ていただければわかるように、スローウエアのリテールプロジェクト
(Officina Slower)のなかにはヴィンテージのテーブルやチェアが使われています。それらはすべて連動するもので、50年代や70年代に作られたテーブルもチェアも、いいものはけっして“古いもの”にはなりません。我われが作っているアイテムも同様です。ヴィンテージの家具とウェアがマッチングする、それがコンセプトなんです。