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サルヴァトーレ フェラガモ|Salvatore Ferragamo 靴づくりに息づくトップメゾンの矜持
先頃、まったくあたらしいコンセプトのシューズコレクション「フェラガモ・ワールド」を発表したばかりのラグジュアリーメゾン、サルヴァトーレ フェラガモ。そのさいに来日したメンズレザーグッズプロダクトディレクター、ハビエ・スアレス氏と、日本を代表するバレエダンサーが、サルヴァトーレ フェラガモの靴やバレエについて対談した。まずは 第一部でサルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズの概要をハビエ・スアレス氏から学び、そしてそれをふまえつつ第二部で対談を楽しんでいただこう。
写真=池田佳史(BOIL)
文(インタビュー)=池田保行(04) 文=OPENERS 第一部 サルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズの現在進行形サルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズには、基本5種類のカテゴリーが存在する。それがTRAMEZZA(トラメッザ)、ORIGINALE(オリジナーレ)、 STUDIO(ステューディオ)、TUBOLARE(トゥボラーレ)そして、FREEDOM(フリーダム)の5つである。すべてにおいて上質な素材を用い、徹底した品質管理のもと靴づくりがおこなわれている。なかでもトラメッザは最高級に位置付けられ、堅牢なつくりでソールに耐久性がありかつ抜群のはき心地をもつ。まず最高級に位置するトラメッザから説明しよう。特徴的なのがソールとアッパーを、ウェルトで縫い合わせるステッチド・ウェルティング構造である。ウェルトとはアッパーと底革を縫い合わせる工程でつかわれる、細長いテープ状の革のことをさす。このステッチド・ウェルティング構造は、三層構造になっているため、柔軟性に富み自然に足になじむ。靴の基本的なつくりといってよく、サルヴァトーレ フェラガモの伝統的な技法である。 「この技法は、昔からイタリアでは一般的な技法で、じつは婦人靴にもこの技法が用いられていました。それを原点回帰的に復活させ、メンズのトラメッザに取り入れたのです」(ハビエ氏)。 シャンク(土踏まずを支え、歩くときの衝撃を吸収する縦長のパーツ)には、通常のはがねにくわえ木製のものを併用することで、返りのしなやかさを生んでいるのも緻密なところ。そしてトラメッザの特徴として特筆しておきたいのが、ミッドソールのつくりである。 「トラメッザという名前は、in between(中間)にあたるイタリア語に由来します」とハビエ氏。英国靴などにおいて、通常、中底にあたる部分は粉砕コルクで固める。だがサルヴァトーレフェラガモでは、アッパーとアウトソールの“中間”に厚めのソフトな一枚革を挟みこみ、いわゆるミッドソールをくわえることで高い保型性能と通気性、そして快適なはき心地を確保している。 「コルクより革のほうが、自然にはく者の足の形状にフレキシブルになじみやすいのです。トラメッザでなければ体験できないはき心地です。トラメッザにおいてこの革は、一番大切なピースといっていいでしょう」(ハビエ氏)。これらが一体となり、サルヴァトーレ フェラガモの真髄を堪能できる最高級ライン、トラメッザはつくりあげられるのである。「靴づくりではもっとも優れた技法だと考えています。はき心地の決め手は、名前のとおり中間に厚い革を用いていることなのです」(ハビエ氏)。メイド・トゥ・オーダーでぜひその真価を体感してほしい。 もちろんほかのラインも高い品質を誇る。オリジナーレは軽い履き心地を体現するため、マッケイ製法をとり入れている。素材の品質と、サルヴァトーレ フェラガモが擁するアルチザンの手業が堪能できるシリーズである。「いわゆるマッケイ製法ですが、サルヴァトーレ フェラガモならではといえる、マッケイのつくりの軽さに合わせ薄い革のミッドソールにしてあります。そのため“オリジナーレ(オリジナル)”とよんでいます」(ハビエ氏)。ブレイク・ソーイング・マシンを用い、靴底の厚みに小さな刃を差し込んでつけたくぼみに沿って、おこなうチャネルステッチを採用してある。 ステューディオはソールとアッパーを特殊なプレスを用いて接合される、セメント製法のライン。現在、ウィメンズのシューズは、おもにこの製法が取り入れられている。最新ハイテク技術やエンジニアリングの利点と、熟練職人の手仕事を融合してあるシリーズである。トゥボラーレはほかのシューズとは異なる製法でつくられている。それはモカシンタイプなどに用いられるものだ。フリーダムは、フェラガモ のスニーカータイプに採用されるラインだ。 どのカテゴリーもサルヴァトーレ フェラガモらしい、こだわりに満ちている。 現在はトータルブランドに成長したサルヴァトーレ フェラガモだが、その出自は靴職人である。そのことを象徴するようなハビエ氏の靴に対する情熱的なお話は、サルヴァトーレ フェラガモの深いこだわりを感じさせてくれた。 第二部 ハビエ・スアレス×宮尾俊太郎
「フェラガモ・ワールド」のレセプションに合わせ、来日したフェラガモUSA副社長兼メンズレザーグッズプロダクトディレクター、ハビエ・スアレス氏。彼は行く先ざきの国で、文化人やアーティストとの語らいを楽しみにしているという。今回の来日にあたり、レセプションに招かれていたバレエダンサー、宮尾俊太郎氏との対談という機会を得た。足という共通項をもつ二人の創造者の話は、自然に靴へとおよんだ。
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宮尾 革靴は重いものと考えていたので、敬遠してしまっていたようです。
ハビエ サルヴァトーレ フェラガモでは5つのカテゴリーの靴を用意しています。それぞれフィットがちがいますが、あらゆる人間のライフスタイルをカバーできるラインナップです。 宮尾 では、そのカテゴリーのなかから、どのように選ぶのがよいのでしょう? |
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Javier A. Suarez|ハビエ・スアレス
メンズレザーグッズプロダクトディレクター兼フェラガモUSA 副社長。ラグジュアリー・フットウエアのデザインおよび開発におけるキャリアは、25年に及ぶ。1990年9月、サルヴァトーレ フェラガモに入社。現在、メンズレザーアクセサリーのデザイン、技術開発、マーチャンダイジングすべてを統括している。アルゼンチン ブエノスアイレス生まれ。ニュヨーク在住。 |
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宮尾俊太郎
1984年生まれ。北海道札幌市出身。14歳のとき、熊川哲也が踊るTVCMを見てバレエをはじめ、17歳のとき仏カンヌ・ロゼラハイタワーに留学。2004年に帰国し、憧れていた熊川哲也が主催するKバレエ カンパニーに入団。「イチローに憧れて野球をはじめた子供が、イチローと同じ球団でプレイするようなものです」とは本人の弁。2009年、ファースト・ソリストに昇格し、数々の公演で主演を務める。 ドラマ、CM等にも出演するなど、幅広い活動を行っている。 12月23日、25日夜「くるみ割り人形」(赤坂ACTシアター)主演予定。 |


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