Web Magazine rumors.jp
OPENERS
About Site Map Mail Magazine RSS Twitter
FASHION/ファッション情報WATCH & JEWELRYCAR/自動車情報BEAUTY & HEALTHCASALOUNGE

2008.11.25

Camoshita UNITED ARROWS

鴨志田康人が考える「いまの男の服の理想」

クラシックとモードの中間のさらに高みへ

2007年にピッティ・イマジネ・ウオモに初出展し、2008年春夏シーズンからスタートしたドレスブランド『Camoshita UNITED ARROWS』。
ユナイテッドアローズのクリエイティブ・ディレクターである鴨志田康人が考える「いまの男の服はこうあってほしい」というメッセージがビビッドに伝わってくる。
MADE IN JAPANという誇りも込めた“ジャパニーズ クラシック”とはなにか。

Photo by Jamandfix

バイヤー=DJ論を語る

ユナイテッドアローズのようなセレクトショップ業態のバイヤーは、ミュージシャンでたとえればDJ的な存在で、セレクトしたり自分でアレンジして再編集するのが大きな仕事です。
さらに、“ほかにないものを探す、誰よりも早く新しいものを、かっこいいものを”がバイヤーとしてのプライオリティになりますが、自分なりに勉強してバイヤーをつづけてきて、海外の優秀なデザイナーやファクトリーなど諸先輩たちからさまざまなメンズファッションやダンディズムの意味、あるいはエレガンスのあり方などを学んできました。

バイヤー視点で、「あ、それ面白いんじゃない」という匂いはいつも感じていたいのですが、ちょっと物足りなさを感じてきて、DJ的にいえば、自分で音をつくってみようというのがCamoshita UNITED ARROWSのスタートでした。

奇をてらうわけでなく、和を意識しすぎるわけでなく

もちろん欧米の服の歴史や、美意識、ノウハウ、情熱にはまだまだ追いついていないけれど、感性の部分で私たち日本人の価値観を共有してもらえる時代になってきたのではないかという感触は徐々にですが感じていました。

バイヤーとしていろんなジャンルのものに携わってきて、クラシックのよさもモードの素晴らしさも理解してきましたが、ドレスに関してはやはり技術力がないと、身体の線に沿った立体的なフォルムの美しさや長く着られる着心地のよさは表現できないんです。そこで、日本の繊細な手づくりに近い技術力を活かして美しいものをつくりたかった。

日本人は欧米のいろんなカルチャーに憧れて触れて吸収しています。そのそれぞれのよさをトッピングして、自分なりのバランス感覚で服をつくりたいし、現にそういうものがないんですね。日本人として、日本の視点で、奇をてらうわけでなく、和を意識しすぎるわけでなく、自然体として“洋の服”を自分たちなりの価値観でかたちにしていきたいという思いがあります。

アイテムではなく、スタイリングで戦えるブランドに

イタリアのファクトリーブランドは、モノにはこだわりますが、スタイリング全体までは思い描いてつくらないので、それには物足りなさを感じていました。単品をつくるのは上手なんですけどね。

Camoshita UNITED ARROWSのアピールしたいところは、オリジナリティのあるスタイリング。ピッティで3回目となる2009春夏コレクションは、いままでで一番高い評価をいただきました。今回はストレートに「アジアン・プレッピー」というテーマで、アジアの伝統的なモチーフのオリジナルプリントや織りを取り入れたことがエキゾチックに映ったことと、スタイルそのものの評価もいただきました。
イタリアという国は、各都市に老舗の洗練されたいい店があって、ヨーロッパ全体では12店舗で展開しています。ピッティなどで顔見知りになったバイヤーが買ってくれるんですよ、「おまえ、始めたんだって」って。

アイテムで注目されたのはアンコンジャケット。アンコンでもハンドのよさを活かした立体的な仕上げで、軽やかに見えるスタイリングがいまの気分。ドレスダウンしやすいフォルムを表現しながら品のいい服になっています。

真っ当につくって、独自の感性を加えて、リノベーションしつづける

ピッティに出展して感じるのは、欧米の服の歴史や階級などがどんどんフラット化していて、よくも悪くも自由な装いになってきていること。
だから、彼らの血のなかにはない自由な発想のクリエイションに対する評価も感じるし、新鮮味も伝わっていると思います。

欧米からは、まだまだ学び足りないし、これからも吸収しつづけますが、真っ当につくって、飽き足らない部分に自分たちのマインドを加味しながら、リノベーションしつづけていくのが現代のトラッド。

ワードローブのなかの遊び心のあるスパイス的な服でありたいし、その人の「今日はこれを着ていきたいな」という存在でありたい。奇をてらったものではないので、長く愛着に応えられるものにしていきたいですね。

Camoshita UNITED ARROWS
ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館
Tel. 03-3479-8180
http://www.united-arrows.co.jp/

LINK/関連リンク
 
 
 


BACK ISSUES/バックナンバー

2010.07.26
DOLCE&GABBANA|ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ メンズコレクション20周年記念インタビュー
2010.07.26
OOO (12) TWELVE DENIM|デザイナー小此木達也 インタビュー
2010.06.29
beautiful people|「beautiful people」デザインチーム インタビュー(前編)
0000.00.00
YUGE|デザイナー 弓削 匠 インタビュー(前編)
2010.06.14
YUGE|デザイナー 弓削 匠 インタビュー(後編)
More


RECOMMENDED/おすすめ



上へ戻る    
HOMEfashion/ファッション情報DESIGNER’S FILE > Camoshita UNITED ARROWS 鴨志田康人インタビュー