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Camoshita UNITED ARROWS 鴨志田康人が考える「いまの男の服の理想」
2007年にピッティ・イマジネ・ウオモに初出展し、2008年春夏シーズンからスタートしたドレスブランド『Camoshita UNITED ARROWS』。 ユナイテッドアローズのクリエイティブ・ディレクターである鴨志田康人が考える「いまの男の服はこうあってほしい」というメッセージがビビッドに伝わってくる。 MADE IN JAPANという誇りも込めた“ジャパニーズ クラシック”とはなにか。 Text by OPENERS
Photo by Jamandfix バイヤー=DJ論を語る
ユナイテッドアローズのようなセレクトショップ業態のバイヤーは、ミュージシャンでたとえればDJ的な存在で、セレクトしたり自分でアレンジして再編集するのが大きな仕事です。 さらに、“ほかにないものを探す、誰よりも早く新しいものを、かっこいいものを”がバイヤーとしてのプライオリティになりますが、自分なりに勉強してバイヤーをつづけてきて、海外の優秀なデザイナーやファクトリーなど諸先輩たちからさまざまなメンズファッションやダンディズムの意味、あるいはエレガンスのあり方などを学んできました。 バイヤー視点で、「あ、それ面白いんじゃない」という匂いはいつも感じていたいのですが、ちょっと物足りなさを感じてきて、DJ的にいえば、自分で音をつくってみようというのがCamoshita UNITED ARROWSのスタートでした。 奇をてらうわけでなく、和を意識しすぎるわけでなく
もちろん欧米の服の歴史や、美意識、ノウハウ、情熱にはまだまだ追いついていないけれど、感性の部分で私たち日本人の価値観を共有してもらえる時代になってきたのではないかという感触は徐々にですが感じていました。
アイテムではなく、スタイリングで戦えるブランドに
イタリアのファクトリーブランドは、モノにはこだわりますが、スタイリング全体までは思い描いてつくらないので、それには物足りなさを感じていました。単品をつくるのは上手なんですけどね。 Camoshita UNITED ARROWSのアピールしたいところは、オリジナリティのあるスタイリング。ピッティで3回目となる2009春夏コレクションは、いままでで一番高い評価をいただきました。今回はストレートに「アジアン・プレッピー」というテーマで、アジアの伝統的なモチーフのオリジナルプリントや織りを取り入れたことがエキゾチックに映ったことと、スタイルそのものの評価もいただきました。 イタリアという国は、各都市に老舗の洗練されたいい店があって、ヨーロッパ全体では12店舗で展開しています。ピッティなどで顔見知りになったバイヤーが買ってくれるんですよ、「おまえ、始めたんだって」って。 アイテムで注目されたのはアンコンジャケット。アンコンでもハンドのよさを活かした立体的な仕上げで、軽やかに見えるスタイリングがいまの気分。ドレスダウンしやすいフォルムを表現しながら品のいい服になっています。 ![]() 真っ当につくって、独自の感性を加えて、リノベーションしつづける
ピッティに出展して感じるのは、欧米の服の歴史や階級などがどんどんフラット化していて、よくも悪くも自由な装いになってきていること。 だから、彼らの血のなかにはない自由な発想のクリエイションに対する評価も感じるし、新鮮味も伝わっていると思います。 欧米からは、まだまだ学び足りないし、これからも吸収しつづけますが、真っ当につくって、飽き足らない部分に自分たちのマインドを加味しながら、リノベーションしつづけていくのが現代のトラッド。 ワードローブのなかの遊び心のあるスパイス的な服でありたいし、その人の「今日はこれを着ていきたいな」という存在でありたい。奇をてらったものではないので、長く愛着に応えられるものにしていきたいですね。
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