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YOHJI YAMAMOTO|ヨウジヤマモト YOHJI YAMAMOTO THE MEN Text by OPENERS
服というものと再び向き合うひとつの機会となれば──
「服をファッションから取りもどす」――1981年以降、発表の場をパリに移してからも変わらず訴えつづけてきた山本耀司の信念である。母国日本では長らくコレクションショーをおこなっていなかったが、いまあらためて東京に帰り、洋服の価値というものを日本で提示したいという理念のもと、デザイナー山本耀司によるメンズコレクションショー「THE MEN」が19年ぶりに東京で開催された。
「YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト)」が見せる“MADE IN JAPAN”にこだわった“かっこいい”男たち。デザイナー 山本耀司は、72年にY’s を立ち上げ、77年に東京コレクションで発表して以来、今日まで30 年あまりにわたりクリエイション活動をつづけてきた。モノトーンを中心としたカラーパレットに、ボリュームのある独特のシルエット、彼のもつ反骨精神が鮮明に反映された「ヨウジヤマモト」の世界観は、ファッションシーンのみならずカルチャーシーンにおいても絶大な支持を集めてきた。 彼はその時どきにおいてあらゆる事象に対しアンチテーゼを打ちだしてきた。とくにメンズファッションはユーモア溢れる発表の場であり、過去にも体型、年齢、また人種にとらわれることなく自由なクリエイションを見せてきた。ファッションの盛衰はなはだしいこの時代に、いわば必需品とは関係のないもので彼が一生をかけて表現しようとしている無形の価値。 ![]() “MADE IN JAPAN”にこだわった“かっこいい”男たちくるぶしに届くスタンドカラーのロングジャケットや、ことなるカモフラージュパターンをパッチワークしたセットアップ、そして印象的な真っ赤のロングコートなど、「ヨウジヤマモト」をまとってキャットウォークを歩く彼らの照れくさそうな笑顔や、近藤良平率いるCONDORSによるダンス、フィリップ・トルシエ元サッカー日本代表監督がみせた得意のリフティングなど、個性的なパフォーマンスの数々に会場はわいた。 「服をファッションから取りもどす」――華やかなモードの世界にアンチテーゼを唱えるべく、東京から世界へと羽ばたいていったデザイナー山本耀司。夢のようなショーのフィナーレに登場したその男の姿に、拍手がなり止むことはなかった。 主要取り扱い店
Cambon Tel. +33 1 40 20 00 71 ロンドン Conduit Street Tel. +44 207 491 41 29 ヨウジヤマモト インフォメーションデスク Tel. 03-5463-1537 www.yohjiyamamoto.co.jp ![]() 山本耀司|YAMAMOTO Yohji 東京生れ。慶応義塾大学法学部、文化服装学院卒業。1969年「装苑賞」「遠藤賞」を受賞。72年ワイズ設立。81年に発表したパリコレクションで当時タブーとされていた“黒”を前面に押し出したショーを発表し、“黒の衝撃”と称され一大旋風を巻き起こす。賛否両論の評価を受けつつも、時代に流されないその反骨精神はモード業界に革命をもたらす。2002年にはアディダスとの共同ブランド「Y-3(ワイ・スリー)」のクリエイティブディレクターに就任、ファッションとスポーツというふたつの世界を融合し、革新的なスタイルを打ち出す。また、1989年ヴィム・ヴェンダースによるドキュメント映画『都市とモードのビデオノート』発表のほか、ワーグナーのオペラ、ピナ・バウシュ舞踊団、北野武監督映画などの衣装制作も手がけるなど、幅広い活躍をつづけている。08年4月には北京にて「Y’s」のショーを発表。『TALKING TO MYSELF』(02年)、『A MAGAZINE』(04年)など関連刊行物多数。94年フランス芸術勲章「シュヴァリエ」受章、05年フランス国家功労勲章「オフィシエ」受章、ほか08年ロンドン芸術大学より名誉博士号を授与される。
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