市の中心から少し離れた場所にある初音温泉。
クルマで、またはタクシーで訪れる人も多いというこの銭湯には、みな手に手にペットボトルをもってやってくるという。
文=矢貫 隆
写真=有本真紀
初音温泉は深夜2時まで営業しています。
僕も深夜の客のひとりでした。
遅い時間になると何台かの違法駐車車両が初音温泉前の路上に並んでいることがありました。遠くからクルマでやってくる人たちがいるんですね。わざわざタクシーでくる人たちだっています。お風呂屋さんの側も心得たもので、帰り際にお願いすれば、タクシーを電話で呼んでくれます。
たとえば前出の錦湯とか、いわゆる市内中心部にある銭湯ならば観光客が利用するのもめずらしくはないと思いますが、さすがに北区の銭湯となると、「遥か遠い場所」のような感覚があって観光客は敬遠しがちでしょう。
でも、タクシーがあります。僕のお気に入り、初音温泉に足をのばしてみてください。いいですよ、初音温泉の地下水。僕もそうでしたが、常連客はペットボトルを持参で初音の地下水をもらって帰るほどですから。
ちなみに、僕が書いているこの裏京都案内、ここで写真を担当してくださっているカメラマンの有本さんも、かつては初音温泉に通っていたことがあるそうです。
観光スポットを巡るだけが京都観光だと思ったら大間違い。銭湯を楽しんでください。そこにはガイドブックには書いてない京都があります。
初音温泉
住所|京都府京都市北区小山初音町15
営業時間|15:00(日曜日は7:00)- 26:00
定休日|木曜日
でんわ|075-492-4827
―了―
資料参考|『京都極楽銭湯案内』『京都新聞』