Yellow Magic Orchestra(YMO)の本拠地ともいえるワールドハピネス。いよいよ今年もYMOがホームに帰還した。
文=吉村栄一
2011年のYMOの夏も、この夜で終わりだ
これまでのワールドハピネスは、多少の例外はあったが、年に一度のYMOの再結成の日といっても過言ではなかった。多彩なソロ活動をしている多忙な3人が、このワールドハピネスの日にはYMO(以前はHASYMOという名義だったが)として集結する。しかし今年はちがう。
6月末にアメリカ西海岸、日本でもフジロックとNHKの公開収録と、まとまったライブをこなしてきての、いわば2011年のYMOのツアー最終日となったのがこの日のワールドハピネスなのだ。
誰にも内緒でいきなり「東風」のカヴァーを披露したサカナクション、坂本龍一が苦笑したという坂本龍一の歌モノ「サマー・ナーヴス」をDJセットのトリにしたテイ・トウワ、いたずらっぽく自曲に「TOKIO!」のかけ声を挿入していったYUKI……。若手から中堅アーティストにとっては、ステージよりもバック・ステージのほうが(YMOがいるから)緊張するというワールドハピネス。
そうしたホームのなかのホームで、まさに満を持して登場したYMO。午後に観客を苦しめた雷雨も上がり、夜空にはサーチライトが照らされている。2011年のYMOの夏も、この夜で終わりだ。