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コンテンツ満載の1カ月間にわたるアートイベント ディクショナリー倶楽部『Smile Rock again』展
東京・渋谷にある『ディクショナリー倶楽部』にて、1月13日(金)から2月18日(土)まで「Smile Rock again」をテーマにした展覧会が行われている。公開制作、プレゼンテーションなどの多彩なコンテンツは、どれも必見だ。
Text by MATSUDA Natsuki(OPENERS)
様々な角度から“ROCK”を喚起ディクショナリー倶楽部を運営している桑原茂一氏が、今回テーマに掲げた“ROCK”とは、アメリカのカウンターカルチャーの再認識イベントでも、ノスタルジックな意味でもない。東日本大震災以降の日本で暮らす私たちに課せられた命題は“自己責任で生きていくこと”。いま私たちに突きつけられている環境問題などの不安や心情にどう向き合えばいいのか。そのヒントは、1994年に出された小林昭写真集「Smile Rock」にある。ベトナム戦争の時代、ロサンゼルスを中心に米国を放浪し、当時のヒッピーをとらえたフォト・ドキュメンタリーだ。「Smile Rock」のコンセプトをもとに展示を行うアーティストは、DEPTの創設者 永井誠治、NEIGHBERHOODの滝沢伸介、切り絵作家の尾関幹人など。また特別企画として、Enlightenment、しりあがり寿ほか個性あふれるメンバーが、命を救うアート(Rock'n Arrow)というテーマで災害時の避難誘導サインの矢印を展示、プレゼンテーションする。会場にはChim↑Pomによる矢印を象った巨大モニュメントも出現予定だ。個性豊かなアーティストが名を連ねる今回の展覧会。中でも、グラフィックのように精密な作品を、その場のインスピレーションで制作する注目の切り絵作家、尾関幹人氏に話をきくことができた。
人間を本質的に魅了するもの作品を見たとたん切り絵という概念が覆され、オーラに圧倒された。きけばすべてフリーハンドで完全即興、複製不可能な1枚のみで勝負しているという。彼はなぜ切り絵を選んだのか、どのようなことに影響を受けているのか。そして今後の展望をきいた。──切り絵を始めた経緯とその魅力、そしてフリーハンドにこだわる理由とは。 「もともと絵を描くことが好きだったんですが、学生時代に柔道をやっていたことが影響して、創作にスポーツ的な要素を求めていました。一枚のキャンバスに描くより広がりがあり、限界や予期しないことが起きることを模索したら、切り絵という表現方法にたどり着いて。最初は手書きやMacで下絵を描き制作していましたが、一連の作業が労働をしているような感覚になり、一時切ることが面白くなくなってしまったんです。そんな折、イベント出演を依頼され、初めて即興で切り絵を行なうことに挑戦して、失敗できないプレッシャーから抜け出せたんです。そして下絵に惑わされずフリーハンドで創り出すことの魅力を知りました。展示方法に関しても、切り絵の特性を生かし特定の置き方を決めず、一つの作品を変則的に見せ、固定のイメージになることを避けています。また、紙の種類や素材の限定などの制約もつくりません」
「スポーツ、ソウルミュージックが好きです。言葉にできない、人間を本質的に魅了するもの、日常に起こりうるストーリーがあるものが好きですね。展示されるために生まれてきたものよりも勝手に生まれているもの、ライブ感があるものにとても影響されます」 ──では、これからの創作活動についてはいかがでしょうか。 「紙を切り作品を作ること自体、最初は価値がないという認識だったんですが、徐々に支持を得られるようになってきました。無駄なものなんてこの世に存在しないんですよね。シンプルな線の組み合わせで強さを表現できて、まだまだ未知数の表現である切り絵。もっと突き詰め、つねに挑戦をし、新たな作品を創りつづけていきたいです」 尾関氏が生み出す圧倒的な世界感、切り絵の強さを、実際に会場で感じてほしい。
日程|2月18日(土)まで開催中 時間|火曜日〜土曜日13:00〜19:00 日曜日13:00〜18:00 (入場は閉館の30分前まで) 会場|ディクショナリー倶楽部 東京都渋谷区神南1-2-5 Tel. 03-3463-3475 休館日|月曜日 入場無料 https://www.facebook.com/freepaperthedictionary ![]()
Gallery|ディクショナリー倶楽部『Smile Rock again』展
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