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現代音楽家とボイスパフォーマーの邂逅 クリスチャン・マークレー&巻上公一 ショートインタビュー(1)
昨年、東京・銀座にある「ギャラリー小柳」にて開催されたクリスチャン・マークレー氏の個展「Scrolls」。ヨコハマトリエンナーレ2011関連イベント「Manga Scroll」がそれに先駆けておこなわれたさい、来日を果たしたマークレー氏と、当日のパフォーマーである巻上公一氏にショートインタビューをおこなった。
Text by OPENERS Photo by TANAKA Yuichiro Courtesy of Organizing Committee for Yokohama Triennale ヨコハマトリエンナーレ2011で話題を集めた作品「OUR MAGIC HOUR―世界はどこまで知ることができるか?」というタイトルのもと昨年8月から11月にわたって開催された、国際的な現代アートの祭典「ヨコハマトリエンナーレ2011」。「横浜美術館」と「日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)」をおもな会場に据えた今回は、77組/79名のアーティストによる約300件以上もの多種多様な作品が出展された。そのなかでもとりわけ話題を集めていたのが、昨年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展において、金獅子賞 最優秀作家賞を獲得したアメリカ人アーティスト、クリスチャン・マークレー氏による《The Clock》である。 同作品は、数千という膨大な数の映画作品から時刻を示すシーンだけをひたすら抽出して、現実の24時間と対応するように編集し、あたらしいリニアな時間を創出するという、呆気にとられるほどの作業量が一瞬で理解できる途方もない大作だ。
オノマトペによって構成されたコラージュマークレー氏の創作において重要なファクターだといえるコラージュという手法は、氏の真骨頂ともいえるサウンドパフォーマンスから端を発する。ターンテーブルを楽器として使用する現代音楽家としての側面ももっているマークレー氏。レコードにスコッチテープを雑に貼りつけたり、ペインティングをほどこすことで、音が鳴る部分と鳴らない部分をつくり出し、あらたなリズムを創出する。それをもとに複数台のターンテーブルで即興的なミックスをおこなうパフォーマンスを1979年から現在までおこなっている。1997年には、その集大成ともいえる2枚のCD『Records 1981-1989』『More Encores』をリリースしているマークレー氏のその異色な音楽活動は、ギタリスト、作曲家として有名な大友良英氏をはじめ、数多くのアーティストに影響を与えている。 ![]() © Christian Marclay / Courtesy of Gallery Koyanagi / Image courtesy of Graphicstudio/USF, Tampa, Florida, USA
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