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ART|アーティスト ケヒンデ・ワイリー来日インタビュー
ART|Tokyo Tips
2010.03.17

ART|Wカップ南ア大会を彩るプーマのスペシャルコラボレーション

アーティスト ケヒンデ・ワイリー来日インタビュー

いよいよ6月に南アフリカで開催されるワールドカップに先がけプーマは“アフリカ”をテーマとしたキャンペーンの一環として、アフリカ系アメリカ人の画家 ケヒンデ・ワイリーとのスペシャルコラボレーションを実現。そのなかでケヒンデは、プーマが提供するユニフォームに身を包んだアフリカを代表する3選手、カメルーン代表サミュエル・エトー、ガーナ代表ジョン・メンサー、コートジボワール代表エマニュエル・エブエをモチーフとしたポートレート作品を発表した。今作のレプリカは先日原宿のエコファームカフェ632にて一般公開された。それにともない来日したケヒンデ・ワイリーに今作、そして彼のルーツであるアフリカへの想いを聞いた。

Photo by PUMA

「ともに芸術の歴史に名を刻もう、そんな気持ちで彼らと作品を創造できれば──」

──今回のプロジェクトでとくに印象に残ったことは?

一番印象に残っているのはアフリカの英雄たちと一緒に仕事ができたことです。アフリカの人びとにとって自分たちとおなじように小さな村の出身である彼らは、たとえばパリス・ヒルトンのようないわゆるセレブリティという存在ではなく、もっとずっと身近であり、またちょっとちがうリスペクトを受けています。そういったひとたちと働けたことをとても光栄に思います。

『Unity』 ケヒンデ・ワイリー
『Unity』 ケヒンデ・ワイリー


──3名の選手たちとともにアフリカ中を旅してまわったそうですが、その目的は?

アフリカの空間でともに過ごすために3名の選手と一緒に西アフリカを旅して回りました。ヨーロッパやアメリカの写真スタジオで作品を手がけることもできたでしょう。しかし制作のプロセスこそこの作品の一部であるべきだと私は考えたのです。絵に描かれるアフリカの空の青い色、アフリカの大地の茶色をこの目で見ておく必要があったのです。

私たちが求めたのは、ただの個人の肖像ではなく経験の肖像でした。私たちが欲しかったのは満ちたりた感覚であり、この作品を作りあげるための作業やミーティング、旅や選手たちとの会話にまでその感覚が求められていました。それらが寒ざむしいスタジオでは決してなし得なかった充足感に満ちた作品につながったのです。

サミュエル・エトーのポートレート作品
サミュエル・エトー
──『Unity』のインスピレーション源とは?

『Unity』には、に対するイメージに欠けているよろこびという概念、そしてブラックアメリカンとブラックアフリカンが経験してきたことからつながる将来的な可能性が根底にあります。

さらに南アフリカでワールドカップが開催されるという歴史的な事実を祝うということももちろんあります。このワールドカップはグローバルなメディアではめったに、あるいは決して目にすることのない、アフリカの団結という可能性を目にする機会でもあります。

団結というのは私が作品を描くにあたってかならず突き当たるテーマです。ブラックアフリカンに対する砕かれ壊れたイメージには見受けられない、私たち誰もがもつ夢や豊かさなどを団結はあらわしていると考えるからです。これらの作品が示す団結が、私たちが歴史的にもつアフリカのイメージを修正してくれるでしょう。


──サッカー選手たちが着用するプーマのユニティキットは、アフリカ4ヵ国の土のサンプルをブレンドして作られたカスタムメイドの茶色のパントーンが使用されているそうですね。このカスタムカラーとおなじ色は作品でも使われたのですか?

そうです。ユニティキットで使われたカスタムされたパントーンとおなじ色が作品にも使われています。空の青から茶色まで、地球上にある4つの色をブレンドすることはじつにむずかしかったです。作品には効果的に実現したその結果を見ることができます。

──制作スタイルについて教えてください。

私の作品のスタイルは過去の作品や、サルバドール・ダリの代表的な画法として知られるフォトリアリズムなどに影響を受けています。しかし私のスタイルは精神や歴史などにも関係しています。

私は一度にふたつのスペースを埋めることは可能だと考えています。具象的なものと象形的なものを両方踏まえていたり、あきらかに精神的なものと象徴的なものが互いに影響しあう方法であったり。私のスタイルはいわば激しいコンテンポラリーで、アメリカや世界中のストリートと密接な関係にあります。 私が目指すのはこういった相反する欲求を受けいれて衝突を生みだすことで、それは作品に反映されています。
  ケヒンデ・ワイリー エコファームカフェ632にて


──インスピレーションの源は?

私のインスピレーションは世界中の街のストリートにあります。スリランカやリオ、ラゴスやダカールの若者はどんな服を着ているのか。絵画というのは実際の世界に影響を受けているべきだと考えます。私が目指すのは実際の世界に対する直感的な答えで、そうすれば絵を見たひとはその匂いを感じることができるのです。

ケヒンデ・ワイリー レセプションパーティーにて
──日本のストリートはどんなふうに感じましたか?

東京という街はほかのどこの都市ともちがう街だと思います。NYのエッセンスももちろん感じるのですが、それを自分たちなりの解釈をして、まったく別のものとしてかたちにしている。それが東京のすばらしいところだと思いました。今回の来日はとても短かったため満足できなかったので必ずまた帰ってきたいと思います。

──ありがとうございました。


ケヒンデ・ワイリー|Kehinde Wiley

カラフルなウォールペーパーのような背景に、現代に生きるアフリカ系アメリカ人男性が芸術史の年譜から抜粋されたようなポージングで描かれる画風が特徴的なケヒンデ・ワイリーの作品。今作ではアフリカの伝統的なテキスタイルからインスパイアされたという色鮮やかなパターンに、プーマがサポートするフットボールスター カメルーン代表サミュエル・エトー、ガーナ代表ジョン・メンサー、コートジボワール代表エマニュエル・エブエの3選手を描いた作品を発表した。選手たちのポーズはいずれもアフリカ大陸を旅する途中でワイリーが見つけた立像のポーズからインスピレーションを受けている。

プーマ×ケヒンデ・ワイリー「アフリカ ライフスタイルコレクション」

6月に南アフリカで開催されるワールドカップ2010に先がけてプーマが主導する“アフリカ”をテーマとしたキャンペーンの一環として発表された「2010春夏 アフリカライフスタイルコレクション」は、プーマがデザインするアパレル、シューズ、アクセサリーにケヒンデ・ワイリーが描く特徴的なパターン柄を使用したコラボレーションコレクション。ワイリーの作品から7種類のグラフィックパターンが使われており、その鮮やかで大胆なカラーコンビネーションこそ今コレクション最大の魅力である。

PUMA アフリカ ライフスタイルコレクション
www.puma.jp/africa
 
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